【G大阪】代表で刺激を受けた今野が出色の活躍。G大阪復調の陰にこの男あり

カテゴリ:Jリーグ

2015年04月04日

攻守両面でチームを助けた、今野の臨機応変な判断。

2-1で迎えた80分、今野(15)のボール奪取からカウンターを繰り出し、最後は自身がこぼれ球を押し込んでリードを広げた。写真:菅原達郎(サッカーダイジェスト写真部)

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 4節の名古屋戦でG大阪が今季ホーム初勝利を飾ったなか、その中心にいたのは2ゴールの宇佐美貴史ではなく、今季初先発の今野泰幸だった。

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 宮崎合宿中の2月13日、左大腿ハムストリング肉離れで全治4~6週間の診断を受け、開幕戦から公式戦5試合を欠場。その間、チームは2分3敗と低空飛行を続けるも、今野が3節の甲府戦に後半の頭から出場すると、その後に2ゴールが生まれて今季初勝利を手にした。そして怪我明けのなか日本代表メンバーに招集され、2試合に出場後、この日の名古屋戦で出色のパフォーマンスを披露したのだ。
 
 ハリルホジッチ監督が視察するなか、今野は密かに闘志を燃やしていた。
 
「(監督が)観に来ているのは知っていたし、どうしても耳に入ってくる。監督の戦術、サッカー観を(ピッチの上で)見せなくっちゃっていう気持ちにさせられるし、Jリーグのゲームでもやりたいっていう想いもある。もちろん、ガンバの戦術もあるから難しいけど、やれることはやっていかないと、代表チームに残っていけないと思う」
 
 球際での強さは相変わらずで、こぼれ球の回収率も高く、広範囲をカバーして守備の安定化に貢献。さらに上下動も繰り返し、ボールを巧みに引き出したかと思えば、相手のマークを引き連れてスペースを作り出すなど、局面での臨機応変な判断が攻守両面でチームを助けていたのは間違いない。
 
 試合は宇佐美の2ゴールでG大阪がリードするも、63分にCKの混戦から失点を喫し、その後は名古屋に押し込まれる展開。そんな重苦しい空気を打破したのは、虎視眈々とゴールを狙っていた今野だった。ハーフウェーライン付近で今野がボールをカットすると、そのままG大阪はカウンターを発動。左サイドから崩したこぼれ球を、最後は長い距離を駆け上がって来た今野が流し込んだ。
 
「意識の問題ですね。ゴール前にこぼれ球を狙いに行けば、やっぱりこぼれて来るし、去年はいかなかったところを、今年はスプリントではないんだけど、長い距離を速いスピードで押し上げるのを意識している。今年はそういうのを増やしていきたい」

 
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