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【U-22日本代表】マレーシア戦プレビュー|久保の「トップ下起用」が攻撃力を向上させるか

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2015年03月31日

世代屈指のアタッカーが“定位置”で輝きを放つか。

ポイント1|久保のトップ下起用
 前日練習後の囲み取材で、手倉森誠監督は、少し右足を痛めている久保裕也のトップ下での起用を示唆。負傷箇所の状態にもよるが、「滅多にない機会。短い期間でもオプションを試しておきたい」(手倉森監督)と、1次予選突破がかかるゲームのなかでも、指揮官は結果を求めるのはもちろん、戦いの幅を広げる算段でいる。
 
 2日前のベトナム戦では1トップで先発した久保だが、満足のいくプレーは見せられなかった。所属クラブのヤングボーイズでは現在、トップ下でプレーしていることも少なからず影響したはずだが、やり慣れたポジションであればベトナム戦以上のパフォーマンスが期待できる。
 
 加えて、クラブでは「今年になってからはずっとデカい奴が前にいて、(久保は)その下でやっている」という話を本人から聞いた指揮官は、「となれば、ウチにもデカいのがいますから。今度は(鈴木)武蔵と組ませてみたい」と画策する。
 
 ベトナム戦の悔しさを晴らす舞台は整った。世代屈指のアタッカーが“定位置”で輝きを放つ時、手倉森ジャパンの攻撃はさらにグレードアップする。
 
ポイント2|サイド攻撃の充実化
 引いた相手をいかに崩すかは、今予選のテーマのひとつである。大量7点を奪った初戦のマカオ戦はこの命題をクリアしたが、続くベトナム戦では2-0と2試合連続の無失点勝利も「2点“しか”取れなかった」(手倉森監督)。
 
 ベトナム戦を振り返り、手倉森監督は「やっぱりちょっと機能的ではない部分が我々の中にある」と分析する。相手は人数をかけて守りを固めてきたが、そこに対するアプローチで、選手間の距離の近さがバイタルエリアに密集地帯を生み出してしまい、攻めあぐねる要因のひとつとなった。
 
 右の松原健、左の山中亮輔の両SBが、ベトナム戦後のミックスゾーンで似たようなコメントを発していたのは興味深い。
 
「あれだけ中に固まっていたら……。もっとミドルシュートだったり、サイドからの広がりを使って、工夫した攻撃をしないといけないと思う」(松原)
 
「もう少しサイドから幅を広げて、中で勝負っていうのも選手たちと話していた」(山中)
 
 サイドからの“広がり”や“幅を広げる”ことをより意識できれば、中央に集結する敵を釣り出して、エリア内に侵入するためのスペースを作れる。
 
 チームにはボールスキルに優れる選手が少なくなく、彼らの距離感の近さから生まれる連動したコンビネーションは魅力ではあるが、サイド攻撃のさらなる充実化を図り、多様なアタックを実現させられれば、マレーシア戦でも多くのゴールが見られるはずだ。
 
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