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【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「本田がミランでの将来について考える時が来た」

カテゴリ:メガクラブ

マルコ・パソット

2015年02月25日

本田ではなくボナベントゥーラが選ばれたことが意味するのは!?

チェゼーナ戦では4-3-1-2システムで久々に快勝を収めたミラン。しかし、その歓喜の輪のなかに本田の姿はなかった。写真は先制点のボナベントゥーラ。 (C) Getty Images

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 本田圭佑は、今後のことについてよく考えたほうがいい。
 
 すぐにとは言わない。今はそんな時間もないだろう。しかし、考えておいたほうがいいのは確かだ。そうすれば、この先、自分の身に起こるかも知れないことが見えてくるだろう。
 
 現在の状況がそのまま続けば、その先には何が本田を待っているか。今回は、それを分析していきたい。多少大げさと思われる部分もあるかもしれないが、残念ながらこの“誇張”すら、かなり現実味を帯びている。
 
 まずミランには今のところ、復活の兆しが見られない。リーグでの順位やプレーのことではなく、組織としての復活だ。
 
 今のミランには大きな投資が必要であるのは明白なのに、チームにはいまだ倹約令が敷かれている。オーナーのシルビオ・ベルルスコーニは、もうかつてのように大金をミランに投入することができない。いくつかの裁判の結果が、フィニベストグループとファミリーの財政を圧迫しているからだ。
 
 このためミランはメルカートにおいて、契約切れの選手を買うか、金持ちのチームが所有している若手をレンタルするしかない。そしてこの若手選手たちは、うまく成長すれば、さっさと元のチームに戻っていってしまう……。
 
 そんなミランにとって現在、最後の頼みの綱と思えるのが自前のスタジアムの建設だ。新スタジアム構想はすでに発表され、この3月にも正式に告知される予定である。多くの国際投資家の興味を引いており(最も興味を持っているのは中国の大連万達グループ)、もしこれがうまくいけば、再びミランに潤沢な資金がもたらされるだろう。
 
 しかし、本田が考えなければいけないのはクラブの経済面だけではない。ピッチの中での自分の位置についても考える必要がある。おそらく、こちらのほうが予想しやすいだろう。
 
 今後、本田はどうなるのか? 彼への無限の信頼はどこに行ってしまったのか?……
 
 発端は、フィリッポ・インザーギ監督が先週末のチェゼーナ戦で新たなシステムを打ち出したことだった。
 
 4-3-1-2――。本当ならこれは、本田の最も歓迎するシステムだろう。2トップの下のトレクアルティスタ(トップ下)は、本田が最も得意とするポジションである。しかし彼はこの試合で、一度もピッチに立つことがなかった。代わりにこのポジションにはジャコモ・ボナベントゥーラが入り、ゴールを含めた大活躍を見せたのだった。
 
 この結果が、本田に何をもたらすのか? 最悪の場合、ここまでシステムと選手のバランスを模索してきたインザーギ監督に、本田はベンチ要員を強いられるかもしれない。トップ下がボナベントゥーラで定着してしまえば、本田に他のポジションはないからだ。
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