アトレティコのM・スアレスに条件提示。
【インテル】エムビラをQPRに放出か & M・スアレス獲得に乗り出す
インテルは夏にルビン・カザンからレンタルで獲得したフランス代表MFヤン・エムビラについて、獲得に興味を示しているQPRとの交渉を進めている。
当初はQPRで戦力外となっている前ミランのアデル・ターラブトを交渉に組み込むことも検討されたが、この案は却下されて、現在は単独での移籍を前提とした話し合いが進んでいる。
いずれにしても、エムビラのインテルでのキャリアは、わずか半年で幕を閉じる可能性が濃厚になってきた。
その一方で、インテルはスペイン代表MFマリオ・スアレス(アトレティコ・マドリー)の獲得に動き出している。
クラブ間の交渉はすでに始まっており、インテルはエムビラもそこに組み込もうとしたものの、アトレティコはそれを拒否。改めて、1500万ユーロ(約21億円)での買い取り義務付きレンタルという条件をベースに話し合いが進んでいる。
M・スアレスにはミランも興味を示しているが、ミランは買い取りオプション付きレンタルという条件しか示すことができないため、争奪戦は明らかにインテルがリードしている状況だ。
ミランはベルギー代表MFアクセル・ヴィツェル(ゼニト)にも強い興味を示しているが、移籍金、年俸ともに相場はミランの予算を大きく上回っており、実現の見通しは薄い。
【ユベントス】右SBの強化にヴルサリコ、ヴィドマーをリストアップ
シュテファン・リヒトシュタイナーとの契約延長に漕ぎ着けたばかりのユベントスは、現時点で代役不在のこのスイス代表右SBのバックアップとして、伸びしろのある若手の獲得を目指している。
ターゲットとなっているのは、23歳のクロアチア代表シメ・ヴルサリコ(サッスオーロ)、21歳のスイス代表シルバン・ヴィドマー(ウディネーゼ)という2人の攻撃的SB。すでにユーベは両クラブとの話し合いに入っており、場合によってはこの1月、そうでなくとも今夏には、2人のうちどちらかを獲得する可能性が高い。
【ラツィオ】ウルグアイ代表A・ゴンザレスが移籍を志願、パルマが興味
ステーファノ・ピオーリ監督の下で今シーズン、出場機会が激減したラツィオのウルグアイ代表MFアルバロ・ゴンサレスは、クラブに対して移籍を認めるよう求めている。
獲得に興味を示しているのが、先頃オーナー交代があったパルマ。A・ゴンサレスは完全移籍を望んでいるが、パルマの財政事情を承知しているラツィオは、買い取り義務付きレンタルでの移籍を求めている。
両クラブが条件面で合意に達すれば、移籍は一気に実現に漕ぎ着ける見通しだ。
【パルマ】ラツィオから3選手獲得へ。ミランのパッツィーニにも触手
セリエA最下位に沈むパルマは、新オーナーの下で積極的な補強に動き出している。
ラツィオからレンタルで前述のA・ゴンサレス、ブラジル人の攻撃的MFエデルソン、コロンビア出身で20歳のFWブライアン・ペレア(現在セリエBのペルージャにレンタル中)という3人の獲得が濃厚だ。
さらに、ミランで余剰戦力となっているイタリア代表FWジャンパオロ・パッツィーニ、ミランからトリノにレンタル中のMFアントニオ・ノチェリーノにも触手を伸ばしている。ただし、こちらについては実現は難しそうだ。
【PSV】ローマから16歳のFWスカマッカを引き抜き
オランダのPSVは、ローマの育成部門に所属していた1999年生まれのFWジャンルカ・スカマッカと2017年6月までの契約を交わしたと発表した。ローマにはFIFAが規定する育成補償金が支払われる。
この1月1日に16歳になったスカマッカに対し、ローマは好条件のプロ契約を提示していたが、選手サイドはこのオファーを拒否。アーセナルやレアル・マドリーも関心を示していたにもかかわらず、すでに水面下で動いていたPSVと契約を交わすことを選んだ。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
インテルは夏にルビン・カザンからレンタルで獲得したフランス代表MFヤン・エムビラについて、獲得に興味を示しているQPRとの交渉を進めている。
当初はQPRで戦力外となっている前ミランのアデル・ターラブトを交渉に組み込むことも検討されたが、この案は却下されて、現在は単独での移籍を前提とした話し合いが進んでいる。
いずれにしても、エムビラのインテルでのキャリアは、わずか半年で幕を閉じる可能性が濃厚になってきた。
その一方で、インテルはスペイン代表MFマリオ・スアレス(アトレティコ・マドリー)の獲得に動き出している。
クラブ間の交渉はすでに始まっており、インテルはエムビラもそこに組み込もうとしたものの、アトレティコはそれを拒否。改めて、1500万ユーロ(約21億円)での買い取り義務付きレンタルという条件をベースに話し合いが進んでいる。
M・スアレスにはミランも興味を示しているが、ミランは買い取りオプション付きレンタルという条件しか示すことができないため、争奪戦は明らかにインテルがリードしている状況だ。
ミランはベルギー代表MFアクセル・ヴィツェル(ゼニト)にも強い興味を示しているが、移籍金、年俸ともに相場はミランの予算を大きく上回っており、実現の見通しは薄い。
【ユベントス】右SBの強化にヴルサリコ、ヴィドマーをリストアップ
シュテファン・リヒトシュタイナーとの契約延長に漕ぎ着けたばかりのユベントスは、現時点で代役不在のこのスイス代表右SBのバックアップとして、伸びしろのある若手の獲得を目指している。
ターゲットとなっているのは、23歳のクロアチア代表シメ・ヴルサリコ(サッスオーロ)、21歳のスイス代表シルバン・ヴィドマー(ウディネーゼ)という2人の攻撃的SB。すでにユーベは両クラブとの話し合いに入っており、場合によってはこの1月、そうでなくとも今夏には、2人のうちどちらかを獲得する可能性が高い。
【ラツィオ】ウルグアイ代表A・ゴンザレスが移籍を志願、パルマが興味
ステーファノ・ピオーリ監督の下で今シーズン、出場機会が激減したラツィオのウルグアイ代表MFアルバロ・ゴンサレスは、クラブに対して移籍を認めるよう求めている。
獲得に興味を示しているのが、先頃オーナー交代があったパルマ。A・ゴンサレスは完全移籍を望んでいるが、パルマの財政事情を承知しているラツィオは、買い取り義務付きレンタルでの移籍を求めている。
両クラブが条件面で合意に達すれば、移籍は一気に実現に漕ぎ着ける見通しだ。
【パルマ】ラツィオから3選手獲得へ。ミランのパッツィーニにも触手
セリエA最下位に沈むパルマは、新オーナーの下で積極的な補強に動き出している。
ラツィオからレンタルで前述のA・ゴンサレス、ブラジル人の攻撃的MFエデルソン、コロンビア出身で20歳のFWブライアン・ペレア(現在セリエBのペルージャにレンタル中)という3人の獲得が濃厚だ。
さらに、ミランで余剰戦力となっているイタリア代表FWジャンパオロ・パッツィーニ、ミランからトリノにレンタル中のMFアントニオ・ノチェリーノにも触手を伸ばしている。ただし、こちらについては実現は難しそうだ。
【PSV】ローマから16歳のFWスカマッカを引き抜き
オランダのPSVは、ローマの育成部門に所属していた1999年生まれのFWジャンルカ・スカマッカと2017年6月までの契約を交わしたと発表した。ローマにはFIFAが規定する育成補償金が支払われる。
この1月1日に16歳になったスカマッカに対し、ローマは好条件のプロ契約を提示していたが、選手サイドはこのオファーを拒否。アーセナルやレアル・マドリーも関心を示していたにもかかわらず、すでに水面下で動いていたPSVと契約を交わすことを選んだ。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)