【日本代表】ホンジュラス戦を前に内田篤人が見せる「勝負へのこだわり」

カテゴリ:日本代表

五十嵐創(サッカーダイジェスト)

2014年11月14日

アギーレ監督が求めた内田の「経験」

ブラジルW杯以来の復帰となる内田。久しぶりの代表のピッチでどんなプレーを見せてくれるだろうか。(C) SOCCER DIGEST

画像を見る

 ブラジル・ワールドカップ以来の代表復帰となった内田篤人だが、状態は決して万全ではない。以前から痛めていた膝は完治したわけではなく、加えて11月8日のフライブルク戦では左手を踏まれて強度の打撲を負った。

【写真で振り返る内田篤人の代表キャリア】
 
 それでもハビエル・アギーレ監督が、この右SBの招集を熱望したのは、「(右SBで)何人かの選手を試してきたが、そこに彼の経験やプレーのクオリティーを加えてほしい」(アギーレ監督)からだ。これまで右SBには4人(酒井高徳、酒井宏樹、松原健、西大伍)を招集したが、やはり経験豊富なこの男の力が必要だと痛感したのだろう。
 
 内田自身も、今回の代表復帰について前向きに捉えている。合流当初は、自身の“代表引退説”がひとり歩きしていたことへの不信感を隠さなかったが、新チームの印象や戦術については以前と同じく率直に言葉を紡いだ。
 
「(ザッケローニ前監督とは)戦術の細かい部分は、だいぶ違いますね。誰と組むかは分からないけど、前線の選手をサポートしたいと思っている。でも、練習は自分たちの形を確認できるけど、試合は相手があることだから、やってみないと分からないですね」
 
 試合前々日の8対8のミニゲームでは、新体制下で全試合に出場する森重真人らとともに主力組の最終ラインでプレーし、守備に重点を置く新チームのスタイルを確認した。しかし、把握できたのはベースの部分だけで、いくらトレーニングで共通理解を深めても実戦は別物だと言う。
 
 内田はさらに、語気を強めてこうも語った。
「ただ、選手はテストとか関係なく勝ちにこだわったほうがいい。ワールドカップの時は結果に結びつかなかったから、『自分たちのサッカーにこだわった』と言われていたけど、自分たちは勝ちに行っていたし、それはこれからも変わらない」
 
 新体制発足からまだ3か月で、内田自身も初合流という手探りの状態だが、チーム作りの最中だという理由で結果を度外視していいわけではない。「プレーのクオリティー」だけでなく、こうした強い勝負へのこだわりもアギーレ監督が求める「経験」なのかもしれない。
 
取材・文:五十嵐創(週刊サッカーダイジェスト)
【関連記事】
現ヴォルフスブルク・スカウト部長のリティが証言する「日本人SB」高評価の理由
【アギーレジャパンのSB考察】決め手に欠ける定位置争い
【日本代表】2014年最後のシリーズでアギーレ監督に問うべきは?
内田篤人 充実のパフォーマンスを支える「判断力」
ホンジュラス代表の現状は? 「惨敗したW杯からチーム力はさらに低下」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ