【インタビュー】千葉のディフェンスリーダー山口智が語る「一戦必勝の想い」

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2014年10月27日

「試合ごとに一喜一憂してしまうのがこのクラブの悪い癖」

今季も最終ラインのリーダーとして活躍。「この2年の悔しさを晴らしたい」と熱く語る。(C) SOCCER DIGEST

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――今季は開幕からなかなか調子が上がらず、苦しい戦いが続きましたが、ここまでの戦いを振り返っていかがですか?(編集部・注/取材は10月8日に実施)
「勝ちが少なく、引き分けが多いですよね。順位もなかなか上がらず、調子は決して良くありません。年を重ねるごとにリーグ全体が混戦になっていて、上位チームが下位チームを圧倒して勝つことが少なくなっています。ただ、それでも上にいるチームは勝ち切る強さを持っていますし、そういう意味でもここまでの結果には物足りなさを感じています」
 
――ここまで、試合を優位に進めながらやはり勝ち切れない試合が目立ちます。
「その課題は今年に限らず、去年、一昨年もそうでした。我慢しなくてはいけない部分で我慢できず、リスクを冒さなくてはいけない時に前に行けないと、全員が同じベクトルを持ってやれていない時があると正直感じています」
 
――7月には、鈴木淳監督から関塚隆監督への指揮官交代もありました。
「(鈴木)淳さんとは去年1年間一緒にやってきて、チームとしての積み重ねはありました。でもなかなか結果が出ず、みんなが悩んでしまった。これは今年だけの話ではないですが、そういう時にチームとして大きな軸がないのが問題だと思います。これまで何度も監督が代わり、選手も入れ替わってきたため、ジェフには苦しい時に立ち返る原点がない。だから結果が出ないと苦しんでしまう。今年も一生懸命やって、でも監督交代という結果になってしまい、責任を感じています」
 
――チームの軸をしっかり作り出せていない要因は?
「監督が代わるごとにその人の色が出るのはもちろんなんですが、選手の共通理解やこれまでの蓄積をどう生かしていくかが大事で、一回一回途切れていては意味がない。1試合の勝利で喜びすぎたり、逆に負けて落ち込みすぎたりと、試合ごとに一喜一憂してしまうのがこのチームの悪い癖。勝てばうれしいですし、負けたら悔しいのは、当たり前ですが、勝った時にもっと悪い部分にスポットを当てなくちゃいけない。一喜一憂するのは1試合ごとではなく1年単位だとか、そのスパンを伸ばし、チームとして、戦いの過程をもっと重視しなくてはいけないです」
 
――継続性の欠如という点は、長年このチームが抱えている問題のように感じます。
「そうですね。その部分はチームの悪い伝統だと思います。さまざまな面で厳しさも足りない。多少理不尽と思われるのは覚悟のうえで怒鳴りながら伝えているんですが、もどかしさはここ数年、感じています」
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