【U-21日本代表】準々決勝・韓国戦プレビュー|4つの視点から勝負のポイントを探る

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2014年09月27日

前線から行くか、ブロックを組むかの判断が重要に。

アンカーとして攻守の舵取りを任される遠藤。「前から行くか、ブロックを組むか」の判断が重要と語る。(C) SOCCER DIGEST

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ポイント1)大会を通してのチームの熟成度は?
 連覇が期待されるなか、結果を求めることはもちろん、手倉森誠監督は今大会を通じてチームの成長も重視しているが、攻守両面で逞しさを身に付けているのは間違いない。
 
 攻撃面では、ここまでの4試合で計13ゴールを奪取。4-0と快勝したラウンド16のパレスチナ戦後に、指揮官は「いろんな得点パターンを示せている状況に満足している」と高い評価を与えている。
 
 特筆すべきは、スピーディーかつ連動性溢れるアタックだ。フリックやスルーを駆使して3人目の動きが絡む崩しは、試合を重ねるごとに磨きがかかっている。
 
 一方守備面では、ラインコントロールに若干の不安を残すものの、ミスから3失点を喰らったイラク戦の反省を生かし、その後は個々がより一層の集中力を研ぎ澄まして、2試合連続無失点と自信を深めている。前から行く時とブロックを組む時の使い分けはこのチームの守備戦術の肝となるが、全員が意識を高く持って取り組んでおり、アンカーの遠藤航は「激しく行く時と、(相手に)ボールを回させて、入ってきたところを潰す時の判断をしっかりできればいい」と臨機応変な対応をポイントに挙げた。
 
ポイント2)選手のコンディションはどうか?
 練習中に右膝を負傷したCBの西野貴治は、回復が思うように進まず26日に帰国が発表された。また左脇腹を痛めていた山中亮輔がすでに練習に復帰している一方、27日の練習中には、岩波拓也が遠藤航と接触して顔を強打。ただ大事には至っておらず、よほどのことがない限り、韓国戦のピッチには立つはずだ。
 
 その他は特に問題はなく、大一番に向けてコンディションは上々と言っていい。チームはいつも通りの雰囲気のなかで最終調整に取り組み、植田直通は打点の高いヘッドで強烈なシュートを放てば、中島はキレ味鋭いパス&ゴーを披露。キャプテンの大島僚太は柔らかな笑顔を見せて「楽しみ」と語るなど、メンタル面の充実ぶりが窺えるのも好材料だ。
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