現在の補強ポイントは前線ということで…
今夏、リバプールからベジクタシュに2年間の期限付き移籍を果たしたロリス・カリウス。昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝レアル・マドリー戦で2つの失点に直結するミスを犯し、批判を浴びる一方で、「悲運のGK」として同情も集めたドイツ人GKは、心機一転、トルコに新天地を求めて再起を誓った。
そしてシーズンは序盤戦を終えたばかりだが、早くもベジクタシュはカリウスに見切りをつけようとしていると、トルコメディアが報じている。
そしてシーズンは序盤戦を終えたばかりだが、早くもベジクタシュはカリウスに見切りをつけようとしていると、トルコメディアが報じている。
カリウスはここまで、シュペルリギ(国内リーグ)で7試合、ヨーロッパリーグ(EL)で3試合に出場。これらの試合でベジクタシュは計15失点を喫し、クリーンシートを達成したのはカイゼリスポル戦(2-0)だけである。
1試合平均1.5失点は決して悪い数字ではなく、もちろんこれらが全てカリウスのせいで奪われたものではない。好守も披露しているのだが、一方でELのマルメ戦(0-2)では、味方に当たって軌道が変わったとはいえ、頭上を越されてクロスを直接ゴールインされるなど、そのプレーに対する評価は分かれている。
ニュースサイト『fotoMac』によると、ベジクタシュ首脳陣はカリウスのパフォーマンスに全く満足していないという。そして、彼との契約を打ち切ってリバプールに返し、代わりに現在のトッププライオリティとなっている前線の強化のため、FWディボック・オリギの獲得を目指していると報じている。
ベルギー代表のオリギは現在、選手層の厚いリバプールで登録メンバーにも入れず、リザーブチームでのプレーを余儀なくされているが、その得点力はベジクタシュにとっては非常に魅力的なものと映っているようだ。
なお、もしカリウスとオリギの“交代”が実現した場合、ベジクタシュは今夏にフルアムへ移籍したスペイン人GKファブリ(ここまでプレミアリーグ2試合に出場)を再獲得する意向だという。
カリウスの2年レンタルには買い取りオプションも付帯しているが、完全移籍どころか、数か月で彼はリバプールに帰ってくることになるのか。そもそも、リバプールはベジクタシュの要求をのむのか。オリギ、ファブリも含め、彼らの動向に要注目だ。