ユベントスは決勝トーナメント進出に王手!
10月23日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)グループステージ第3節の8試合が、欧州各国で行なわれた。
まず日本人選手では、グループHでCSKAモスクワの西村拓真が、ローマ戦の90分、交代出場でCLデビュー。日本人としては、チャンピオンズ・カップ時代を含めて16人目となる。
まず日本人選手では、グループHでCSKAモスクワの西村拓真が、ローマ戦の90分、交代出場でCLデビュー。日本人としては、チャンピオンズ・カップ時代を含めて16人目となる。
試合はローマが、本拠地オリンピコで3-0の勝利。先週末はこの会場でスパルに0-2の敗北を喫したが、同じ過ちは繰り返さなかった。30分にペッレグリーニのクロスをゼコがフリーで押し込んで先制すると、この長身のストライカーは43分に加点、さらに後半、ロングボールを頭で落とし、ジェンギズのダメ押しの3点目をお膳立てしている。
同じグループでは、レアル・マドリーがプルゼニを2-1で下した。欧州3連覇中の王者は直近の公式戦5試合で1分け4敗という壊滅的な状況にあったが、チェコのチーム相手には背水の陣で臨み、序盤からチャンスを創出し、S・ラモスのヘッドが左ポストを叩くなどの決定機も迎える。
そして11分、L・バスケスのクロスをベンゼマが頭でゴール左隅に突き刺して先制。後半に入り55分には、マルセロがペナルティーエリアに侵入、ボールを浮かせての技巧的なシュートを決め、決勝点を挙げた。
多くの好機を逸し、逆に時折、両サイドを崩されてピンチを迎えたR・マドリーは、79分に中央を突破されてフロソフスキにゴールを破られたが、これ以上の得点は許さず、実に6試合ぶりの勝利を奪った。これで週末の「クラシコ」に弾みをつけられるか。
R・マドリー同様に不調ぶりが取り沙汰されていたのが、グループEのバイエルン。公式戦4試合未勝利で危機説も囁かれたが、先週末のヴォルフスブルク戦で久々に勝利を挙げて一息ついたドイツの絶対王者は、同じくアウェーマッチとなった今回も、AEKアテネに対して序盤から攻勢を維持する。
再三、左サイドからチャンスを創出したアウェーチームは61分、ニャブリのスルーパスを受けてフンメルスがエリア左からクロス。ロッベンのシュートは相手選手にブロックされるが、はね返りをハビ・マルティネスが反応良く詰めて先制ゴールを奪った。
さらに63分、この試合で躍動したニャブリのヒールパスで受けたラフィーニャのクロスを、レバンドフスキがフリーで難なく押し込んで2点目。公式戦連勝を飾るとともに、6試合ぶりにクリーンシートを達成した。
グループFではマンチェスター・シティが、敵地でシャフタール・ドネツクを3-0と一蹴している。前半にシルバ、ラポルトの立て続けのゴールで早くも安全圏に入り、後半は71分にB・シウバがダメ押し。初戦で躓いたものの、以降の歩みは安定している。
ちなみにグループEとF、もうひとつの試合はいずれも劇的な結末を迎えている。Eでアヤックスがベンフィカ相手に挙げたマズラウィの決勝点、そしてFでホッフェンハイムがジョエリントンのゴールでリヨンに追いついたのは、いずれも後半アディショナルタイムに入ってからのことだった。
最後にグループHでは、ユベントスが敵地でマンチェスター・ユナイテッドを撃破。17分にC・ロナウドのクロスが流れたところをディバラが決めて挙げた1点が、決勝点となった。
C・ロナウドやポグバは、ともに古巣との対決だったが、前者の右足の強烈な一撃はGKデ・ヘアの好守に阻まれ、後者はミドルがポストにはね返されたりと、互いにゴールはならなかったが、明暗は分かれた。ユベントスは無傷の3連勝で、次節で勝点3を積み上げれば、決勝トーナメント進出が決まる。
23日に行なわれた8試合の結果と得点者、順位は次頁の通り。なお、24日はグループA~Dの8試合が行なわれる。