J1残留争いの行方は?対戦相手やスケジュールは最下位の長崎に追い風か

カテゴリ:Jリーグ

藤原裕久

2018年10月23日

リーグ戦に集中できる長崎は、上位陣との対戦も終えている

現在、最下位の長崎だが、今後の対戦相手は他のライバルに比べて恵まれている。写真:徳原隆元

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 J1リーグ30節を終えた時点での勝点は29。リーグ最下位のチームとしては、異例のペースで勝点を獲得している長崎だが、史上空前の混戦となっている残留争いの中で最下位から抜け出すことができずにいる。リーグ戦は残り4試合で、17位の柏・16位の鳥栖との勝点差は4。得失点差でも大きく引き離されており、通常ならばかなりの危険水域だ。だが、残るスケジュールや現在の戦いぶりを見ると、長崎のJ1残留の可能性はまだまだ充分に残されている。
 
 17位の柏がリーグ戦で残す対戦相手は、首位の川崎を筆頭に、4位の鹿島、7位のC大阪、そしてリーグ戦5連勝で下位から一気に中位へ進出したG大阪と難敵揃い。同じく16位の鳥栖も次節には長崎とのシックスポインターを控えており、その後も30節で川崎と打ち合いを演じた神戸、リーグトップの攻撃力を誇る横浜、そして最終節ではカシマスタジアムに乗り込んでの鹿島戦を残している。さらに天皇杯を勝ち進んでいる鳥栖は、24日には埼玉まで移動して浦和と準々決勝を戦わねばならない。
 
 同様に天皇杯を勝ち進んでいる15位の磐田も、カード的には厳しい。30節の長崎戦から中2日で天皇杯を戦い、30日には台風で開催が延期された28節の湘南戦、その4日後には広島とのリーグ戦、そしてリーグ最後の3試合ではFC東京、札幌、川崎と上位陣が待ち構えている状況だ。消化試合が2試合少ないために有利とみられる14位の名古屋ですら、リーグ戦佳境の10月末から14日で4試合を戦うというスケジュールを余儀なくされており、未消化試合の多さが、そのまま単純な有利とは言えなくなっているのである。
 
 対する長崎は未消化試合が無く、リーグ戦に専念できる状況のため、残るスケジュールはシンプルだ。川崎や鹿島といった上位陣との対戦もすべて終了しており、敗れた時の影響は大きいが鳥栖とのシックスポインターが残っている点も心強い。さらにリーグ終盤戦は地の利にも恵まれた。交通インフラが整っていない長崎は、常にアウェーへの移動に伴う負担というハンデがつきまとうが、残るアウェーゲームは隣県の鳥栖と、関西のG大阪。移動の負担が格段に少ないのはラッキーと言って良いだろう。さらに、リーグ終盤戦でも落ちない走力を武器に安定感を取り戻し、9月以降は川崎に1敗を喫したのみ。その川崎戦で負傷退場した得点源のエース鈴木武蔵が11月には復帰予定であることを考えれば、J1残留への好材料は多い。
 
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