酒井高徳と伊藤達哉は持ち味を発揮するも…ハンブルクは決定力を欠いてスコアレスドロー

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年10月21日

伊藤は長く存在感が消えていたが…

気合の入った効果的なプレーを見せた酒井だが、ハンブルクでの公式戦100試合目を勝利で飾れず。試合後は、表情に悔しさを滲ませていた。写真は8節ザンクトパウリ戦。 (C) Getty Images

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 10月21日、ブンデスリーガ2部の第10節が行なわれ、ハンブルクとボーフムの一戦はスコアレスドローに終わった。
 
 3位のハンブルクが勝点3差で7位につけるボーフムをホームに迎えた一戦、酒井高徳は左SBとして開幕戦からの連続スタメン入りを維持。一方、伊藤達哉は前節で前半途中に交代させられたものの、2試合連続で先発出場を果たしている。
 
 立ち上がりから積極的に両チームが攻撃を仕掛け、3分にボーフムがヒンターゼーアのミドルで、そしてハンブルクは6分にナレイが右サイドのカットインから、それぞれファーストシュートを放つ。
 
 22分、ハンブルクは左サイドでの速い展開からファン・ヒチャンが強烈なシュートを放つも、GKリーマンが好セーブ。一方、ボーフムは28分に右サイドを攻略し、クロスをヒンターゼーアが頭で合わせるが、これはゴール左外に逸れていった。
 
 ボールポゼッションではホームチームが大きく上回るも、ボーフムは高い位置からプレッシャーをかけて、ハンブルクDF陣のミスを誘い、チャンスに結びつきそうな場面を多く作っていく。
 
 29分には、GKポラースベックからマンガラにパスが渡ったところ、ロジッラが寄せてカット。ボールを拾ったヒンターゼーアの、ポラースベックの位置を見てのロングシュートはゴールマウスを捉えられなかったものの、相手の弱点を突いた狙い通りのプレーだった。
 
 ハンブルクの日本人選手では、酒井が気合の入ったプレーで守備で奮闘しながら、さらにダイレクトパスで攻撃の良いかたちを作るのとは対照的に、前線左サイドに就いた伊藤は持ち味であるボールを持ってのプレーが全く見られない。
 
 位置取りや動くタイミングも拙く、存在感を示せずにいた伊藤だが、37分、D・サントスのスルーパスで左サイドを突破し、ペナルティーエリア左外でDFに勝負を仕掛けてCKを獲得。ショートコーナーからドリブルでゴールに迫りながら、ファーサイドの隅を狙う巻いたシュートを放つ。
 
 39分には、D・サントスがボールを持った際に中央に入り、多くの選択肢を作ってからD・サントスにリターンしてチャンスを演出した伊藤は、3分後、カウンターからドリブルで進んでフィニッシュまで持ち込む。リーマンにキャッチされるも、持ち味を発揮したプレーで、スタンドからは拍手喝采が浴びせられた。
 
 39分、45分とハントが強烈なシュートを放つも、リーマンの好守で前半はゴールを奪えなかったハンブルクは、後半、先にチャンスを創出。46分にナレイがエリア手前で好機を得るも、シュートは枠を外れる。
 
 対するボーフムは48分、スルーパスでクルーズがエリア左に抜け出し、決定的なシュートを放つが、わずかに右外に逸れて、こちらも得点機を活かせない。
 
 伊藤は後半も積極的なプレーを見せ、53分にはエリアに入ってDFをかわし、すかさずファーサイドを狙ったシュート(わずかに枠外)でボーフムDF陣を脅かす。
 
 ハンブルクはゴールを狙って、63分にFWラゾッガを投入。これに伴い、伊藤はベンチに退くこととなったが、前節とは違ってポジティブな印象を見る者に抱かせての交代となった。
 
 ボーフムは66分、ヴァイラントがエリア左に侵入して惜しいシュートを放つと、2分後にハンブルクはホルトビーにチャンスが到来するも、リーマンの牙城を崩すことはできない。ホームチームはゴールに迫るものの、ラストパスの精度の問題や判断の拙さなどが、ゴールを阻む。
 
 76分、後半も守備でイ・チョンヨンらを無力化していた酒井が、ドリブルで突き進んでカットインからミドルを放つが、ゴールネットは揺れない。直後にはマンガラのスルーパスでナレイが抜け出しそうになるが、寄せたDFと飛び出したリーマンにシュートを阻まれた。
 
 85分にジャッタ、87分にナライが放ったミドルは枠を捉えられず、89分にエリア内でホルトビーが粘ってキープし、繋いだボールをナレイがシュートするも、DFにブロックされる。
 
 終盤は一方的に攻め、チャンスは掴みかけるが、パスの精度を欠くハンブルク。アディショナルタイム、CKのクリアボールを酒井が詰めるも、これもゴールに結び付かず、ホームでの3勝目はならなかった。
 
 今シーズン3度目のスコアレスドロー、そしてホームでは3戦未勝利。暫定で順位をひとつ落としたハンブルクは次節、27日に敵地でマクデブルクと対戦する。
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