スペクタクルな試合に水を差した騒動
現地時間10月20日にロンドンのスタンフォード・ブリッジで行なわれたチェルシー対マンチェスター・ユナイテッドの一戦は2-2のドロー決着となったが、試合終了間際のひと悶着により、後味の悪いものとなった。
試合は最後まで、手に汗握るドラマチックな展開となった。21分にアントニオ・リュディガーの一撃でチェルシーが先制するも、55分と73分にアントニー・マルシアルがゴールを奪ってユナイテッドが逆転に成功。しかし、後半アディショナルタイム6分にセットプレーの流れからロス・バークリーが劇的な同点弾をねじ込み、チェルシーがタイスコアに戻したのだ。
このまま終われば、両者の意地が随所で垣間見えるスペクタクルな一戦で終われたのだが、問題はここで起きてしまう。
バークリーの同点弾の直後、歓喜のあまりにベンチから飛び出すチェルシーの面々。すると、アシスタントコーチのマルコ・イアニが、敵将のジョゼ・モウリーニョの眼前でガッツポーズ、そしてベンチへ戻る際に“何か”をやったのだ。
その次の瞬間だった。鬼の形相でイアニを睨みつけたモウリーニョが、相手ベンチへ飛び込みかねない勢いで相手を追いかけ、選手を含めた両軍の関係者が止めに入る騒動となった。
試合は最後まで、手に汗握るドラマチックな展開となった。21分にアントニオ・リュディガーの一撃でチェルシーが先制するも、55分と73分にアントニー・マルシアルがゴールを奪ってユナイテッドが逆転に成功。しかし、後半アディショナルタイム6分にセットプレーの流れからロス・バークリーが劇的な同点弾をねじ込み、チェルシーがタイスコアに戻したのだ。
このまま終われば、両者の意地が随所で垣間見えるスペクタクルな一戦で終われたのだが、問題はここで起きてしまう。
バークリーの同点弾の直後、歓喜のあまりにベンチから飛び出すチェルシーの面々。すると、アシスタントコーチのマルコ・イアニが、敵将のジョゼ・モウリーニョの眼前でガッツポーズ、そしてベンチへ戻る際に“何か”をやったのだ。
その次の瞬間だった。鬼の形相でイアニを睨みつけたモウリーニョが、相手ベンチへ飛び込みかねない勢いで相手を追いかけ、選手を含めた両軍の関係者が止めに入る騒動となった。
かつて自身が率いた古巣との対戦で、怒りを爆発させたモウリーニョ。はたして、イアニとの間に一体何があったのか? 試合後に英衛星放送「Sky Sports」で、当事者たちが明かしている。まず、「彼の態度は非常に無礼だった」とは、“被害者”モウリーニョの弁だ。
「私はスポーツの世界で、それなりのレベルの教育を受けているし、社会性もある。ただ、今日の行動については、私はマドリーだろうと、ポルトだろうと、ミラノだろうと、どこにいても同じ態度を取るだろう。彼(イアニ)の行動は、とにかく無礼だった」
一方、チェルシーの指揮官マウリツィオ・サッリは、試合終了直後にモウリーニョのもとに赴き、謝意を表した。
「正直なところ、ゴール直後で何が起きたのかが分からなかった。だが、試合後にジョゼと話して、我々が間違っていることが分かった。そしてイアニには、すぐにモウリーニョのもとへ行かせた。今後の処分については決めていないが、彼(イアニ)とはもう一度、話さないといけない。もちろんモウリーニョともだ」
イアニから直接の謝罪を受けたモウリーニョは、55歳のベテラン指揮官らしく、寛容な態度を見せている。英公共放送「BBC」は、当人のコメントを伝えている。
「試合後、サッリのオフィスに彼のアシスタントがやって来て、私は謝罪を受けた。だから、私はすぐにこう言ったよ。『もし本当に悪いと思い、謝罪する意思があるのなら、もちろん受け入れる。忘れようじゃないか』とね。ここで、あの瞬間に何が起きたのかを細かく語るつもりはないんだ。私もキャリアを通じて、たくさん過ちを犯してきたのだから、たった一度の過ちで彼を終わらせるつもりはない」
相手の謝罪をモウリーニョが受け入れたことで事態は収束。今後も遺恨を残すような大事には至らなかったようである。