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【連載企画】フロンターレの流儀④ 中村憲剛がスタッフを招いて<10/20 KAWAハロー!ウィン PARTYを語る>

カテゴリ:Jリーグ

原田大輔

2018年10月15日

話は思わぬ展開に……語られるまさにフロンターレの流儀

被り物をしていますが、真剣に語っています!

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選手が進行役を務めて、スタッフと対談する今企画も第4弾。テーマは10月20日に開催されるJ1第30節、ヴィッセル神戸戦にて行なわれる「KAWAハロー!ウィンPARTY」について。進行役には何と第1弾に続いて中村憲剛が登場。間を置かずに中村が司会に起用されたのには、じつは訳があった。その思いの強さから、本人の希望もあって対談はロングバージョンに!

中村憲剛(以下、中村) この企画も今回で第4弾。1回目のMCが俺で、2回目が(小林)悠、3回目がノボリ(登里享平)と安藤(駿介)。まだ他にもたくさん選手がいるというのに、なぜか再び司会に抜擢されました(笑)。

若松慧(以下、若松) す、すみません。どうしても今回の企画は憲剛さんにお願いしたくて……

中村 全然、大丈夫だよ(笑)。とくに今回の企画は話したいことがいっぱいあるから。まずは読者に知ってもらうためにも自己紹介してよ。

若松 はい。集客プロモーショングループの若松慧です。川崎フロンターレに入社して5年目になります。

中村 この企画に出るのは初だよね。今回は10月20日に行なわれるJ1第30節、ヴィッセル神戸戦の試合イベントについて。この被り物を被った時点ですでに気がついていますけど、何のイベントを企画しているんですか?

若松 「KAWAハロー!ウィンPARTY」になります。

中村 10月は等々力陸上競技場でのホームゲームが、この1試合しかないので、選手にとっても、サポーターにとっても、かなり重要になりますよ。

若松 そこまで把握しているとは、さすが憲剛さんですね。

中村 何年ここでプレーしていると思ってるの! 16年目だよ(笑)。机の上に選手たちが仮装した写真を並べてもらっているけど、今回のイベントは本当に気合いが入ってるよね。何といっても全選手が参加しているから。

若松 それで言うと、憲剛さんが在籍している16年で、全選手が参加して試合のイベントに協力した機会はあったんですか?

中村 自分が記憶している限りでは初のことだと思う。だから、今回のこの企画は個人的にもすごく好き。

若松 そう言ってもらえると、こちらもさらにうれしくなります。

中村 でも、この企画を思いついたのは若松くんでしょ? 全員に仮装させたらおもしろいんじゃないかって(笑)。

若松 はい(汗)。もし実現できたら、クラブとしても、サポーターに対しても盛り上がるだろうなと。その前提として、10月20日のJ1第30節まで、ホームゲームの開催が1カ月も空くということがあったんです。だから、ホームゲームがない間も、SNSを通じて、みなさんにフロンターレと接する機会を増やすことができたらなと思ったんです。それで10月1日から、SNSで選手に仮装してもらった写真を紹介しはじめたんです。じつは、これだけ長期間にわたって告知をするのは僕自身も初めてのこと。次の試合に向けた機運を、サポーターの方々とともに待ちわびながらも高めていければなと。

中村 その思いは大事だと思う。サッカーを、フロンターレを好きになってもらう入口はたくさんあっていい。触れてもらえれば、触れてもらえるほど、興味を持ってくれる人は増えると思うから。

若松 毎日、サッカーの試合を開催できるわけではないので、試合のない日でもフロンターレを感じてもらい、選手たちとサポーターが触れ合っているような空気を作ることも、僕らプロモーショングループの使命だと思っているんですよね。今回、選手に仮装してもらうということで、いろいろな意見があるとは思いますが、クラブとしては、こうしたチャレンジを通じて、選手の新たなる価値を築くことができるのではないかと考えています。何よりサッカーを知らない人たちに知ってもらえるチャンスが増えるのでは、とも思うんです。川崎市の小学生たちに配布している「算数ドリル」に近いところがあるのではと。「算数ドリル」の目的も、あくまで子どもたちに算数の勉強をしてもらうことですけど、その勉強を通じて、選手たちを身近に感じてもらえる。今回のこの企画も、仮装してもらうことで、子どもや年配の方々をはじめ、サッカーを知らない人たちに、選手であり、フロンターレの雰囲気を知ってもらうことができるのではないかと。

中村 良いね。熱い!!。それもこれも、ここまで築いてきた土壌があるから。とくにフロンターレは、こうした取り組みをずっと続けてきたことで今がある。いきなり仮装してくれと言われたら、きっと選手たちも断るかもしれない。でも、俺がフロンターレでプレーするようになる前から、こうした取り組みをはじめて、今日まで続けてきた。それこそ等々力の観客席がガラガラだった時代から、試合外でも選手たちが外に出てアピールして、クラブのことを知ってもらってきた。今でこそ、ありがたいことにチケットが完売する試合も多くなったけど、昔はそうじゃなかったことを忘れちゃいけない。だから今が大事だと思う。チケットが完売するようになったからといって努力を怠るのではなく、さらなるチャレンジであり、さらに斬新な企画を打ち出さなければならないとも思う。あと、今のプロモーショングループの担当者たちはみんな胸に秘めていると思うんだけど、これまでのイベントを企画してきた前任者に負けていられないという気持ちもあるでしょ?

若松 ありますね。そこはつねに秘めています。越えるといったらおこがましいですけど、今まで築いてきたことを踏襲しつつ、自分たちの新しい色をまた塗っていきたい。だから、毎回、勝ち点3を取るつもりで僕らもやっているんです。イベントに勝敗や勝ち負けはないですけど、来てくれた人たちの笑顔の量で感じることができる。だから、選手たちにはもちろんリスペクトを持ちつつ、協力してもらえたらと思っているんです。

中村 今、若松くんが語ってくれたことは、フロンターレで長くプレーしている俺としてはうれしくもある。フロンターレのクラブとしての思いや取り組みがスタッフ側にも受け継がれているんだなと。そうしたクラブの熱量を感じるから、選手たちもみんな、協力しているんだよね。俺は、選手の新たなる価値や才能を見出すのも、プロモーショングループの存在意義だと思っている。その一方で、プロモーショングループが、やってもらって当たり前だと思ってしまえば、このクラブは崩れてしまうとも思ってる。だから今日は、そうした次世代を担うスタッフの思いが聞けて、安心したので、もう対談は終わりでいいです(笑)。

若松 いやいや、まだ何も試合に関して紹介してませんよ!(笑)
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