チェルシーのエデン・アザールは先日、「レアル・マドリーへの移籍が夢であることに変わりはない」と述べた。来年１月の移籍は本人が否定したが、シーズン後に去就が騒がれることが有力視されている。

　ただ、アザール獲得に大金が必要なのは言うまでもない。

　スペイン紙『Marca』は、ワールドカップでベルギー代表の躍進に大きく貢献したのを受け、チェルシーがアザールの価格を１億5000万ユーロ（約195億円）に引き上げたとしている。はたしてマドリーは、アザール獲得に大金を投じるだろうか。

　ヴィニシウス・ジュニオールやロドリゴ・ゴエス（現サントス。来年７月入団予定）といったブラジルの新星を獲得したマドリーは、クリスチアーノ・ロナウドの退団を経て、マルコ・アセンシオへの信頼と期待を強めている。また、フロレンティーノ・ペレス会長がパリ・サンジェルマンのネイマールを望んでいるとの声は後を絶たない。

『Marca』紙は、マドリーがアザールに関心を寄せているとしつつ、１億ユーロ（約130億円）以上は払わない考えだと報じている。では、サポーターはアザールの価値をどう評価しているのだろうか。
 

『Marca』紙のアンケートでは、８万人以上のユーザーのうち41％が「１億ユーロ未満」と回答。「１億～１億2500万ユーロ」の35％がこれに続いた。一方で、「１億2500万ユーロ～１億5000万ユーロ」は14％にとどまり、「１億5000万ユーロ以上」は10％だった。

　マドリー移籍の夢を語る一方で、アザールはチェルシーに満足していることも強調した。ベルギー代表のチームメイトであるティボー・クルトワと違い、移籍する場合でもチェルシーと良好な関係を保つのが希望だと言われている。ただそのためには、移籍金に関する合意が必要だ。

　妥当なアザールの市場価格はどれくらいなのか。そして、両クラブが合意することはできるのか。あるいは来シーズン以降もアザールはチェルシーでプレーを続けるのか。今後の進展から目が離せない。