イングランド・プレミアリーグ第８節。武藤嘉紀が所属するニューカッスルは、ジョゼ・モウリーニョが率いる名門マンチェスター・ユナイテッドの本拠地、オールド・トラフォードに乗り込んだ。この大一番で、武藤はプレミアリーグ初のスタメン出場を果たしている。

　名門クラブを相手に、ニューカッスルは７分、ケネディが先制点を挙げる。そして10分には、武藤がゴールを決め、２-０でリード。武藤はあのマンチェスター・U相手に初先発での初ゴールという、初尽くしの記録を打ち立てた。

　試合は後半にマンチェスター・Uに逆転を許し、ニューカッスルは２-３で敗れたが、武藤への評価はうなぎ上りだ。

　英サッカーメディアの「The Boot Room」は、「ニューカッスルを率いるラファエル・ベニテスにとって、武藤は最大のポジティブ要素だ」と絶賛し、武藤の存在が低迷する同クラブを救うだろうと、継続起用を”激推し”している。
 

「マンチェスター・Uに90分間で２つのゴールを叩き込んだニューカッスルは、勝利を掴めなかった。しかし、監督のラファエル・ベニテスはヨシノリ・ムトウのプレーに心奪われたことだろう。

　ニューカッスルは未だ降格圏に甘んじているが、今日のような試合を続けられれば、必ず状況は変わる。その軸となる、誰よりも目を引く存在が、（スタメンでの）初戦ながら華麗な活躍を見せた武藤だ。

　サポーターは今夏に武藤が加入してから、活躍するまでを辛抱強く待たねばならなかった。だが、待った甲斐はあったはずだ！ ベニテスの呪われた敗北の連鎖を断ち切るためには、武藤の活躍なくしては語れない。

　彼はペナルティエリア内で自分自身のスペースを作り、GKダビド・デ・ヘアの守るゴールを割った。

　攻撃面では彼の存在によって、どんなにスムーズになったことか。今後、武藤の高性能なパフォーマンスを無駄にしてはならない！」

　記事では、このように武藤を継続して起用することを強く薦めている。

　第８節を終えて未だ勝利がなく、リーグ19位と低迷が続くニューカッスル。そのひと筋の光明として武藤に期待が高まっているのは確かだ。

　ニューカッスルは次節、10月20日（現地時間）にホームでブライトンと対戦する。武藤の起用は引き続き期待できるのだろうか。