【移籍市場超速報】アーセナル残留か、インテル移籍か|サーニャ

カテゴリ:ワールド

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2014年03月07日

アメリカで流れたミラン売却説をはっきり否定。

今シーズン限りでアーセナルとの契約が切れるサーニャには、リバプールやインテルが興味を示す。 (C) Getty Images

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 移籍マーケットの専門記者という、独自のフィールドを切り開いたイタリア人記者のジャンルカ・ディ・マルツィオ氏。

 バルセロナの監督を退任してから、その去就が注目されていたジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープして、一躍ヨーロッパ中にその名を知られるようになった業界随一の事情通が、『サッカーダイジェストWeb』で特ダネを超速報!

 ディ・マルツィオ記者のオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、最新ニュースを厳選して毎日、お届けします。

――◆――◆――

【ミラン】ベルルスコーニ「ミランを売るつもりはない」

 ミランのオーナー、シルビオ・ベルルスコーニは、アメリカで流れた売却の噂を否定するコメントを出した。

「サポーターにはっきりと言いたい。ミランを売るつもりはない」

 これ以上明快なコメントはないだろう。ミランは彼の手の中に留まる。

【インテル】バカリ・サーニャの返事を待つ

 期限があるわけではない。答はおのずとやってくるはずだ。インテルはバカリ・サーニャからの返事を待っている。しかし催促するつもりはさらさらない。彼がキャリアの分岐点に立っていることを知っているからだ。アーセナルと契約を更新するか、さもなくば新たな活躍の場を、場合によってはプレミアリーグの外に求めるか。リバプールが執拗にアプローチしているのは周知の事実だが、ピエロ・アウジリオSDとサーニャの代理人とのコンタクトも頻繁だ。

 先頃獲得への興味を公にしたインテルは、現在アーセン・ヴェンゲル監督と契約更新の条件について話し合いを続けているサーニャの意思表示を待っている。選択の自由は100パーセント彼自身の手の中にある。インテルは、もし契約を更新しない場合には、獲得の可能性は決して低くないことを知っている。後は決断を待つだけだ。

【インテル】トヒル会長、ミラノに到着

 インテルのエリック・トヒル会長がジャカルタからマルペンサ空港に到着して、マスコミにコメントした。

「向こう3年間で重要な結果を残したい。中盤でリーダーシップを発揮するエルナネス、最終ラインのリーダーになりうるヴィディッチ(来シーズンから)をすでに獲得した。来シーズンに向けて新たな戦力を獲得するつもりだ。来シーズンはクラブの経営がより安定するだろう。最終的にはチームの平均年齢を26歳強くらいまでに収めたい。フランク・デブール(現アヤックス)? いい監督だが彼について話したことは一度もない」

 ちなみに、トヒル会長就任後最初の補強となったエルナネスとヴィディッチの契約には、いずれも肖像権をクラブが保有する旨が記されている。これはクラブがマーケティングビジネスで彼らの知名度を最大限に活用するため。ただし、ナポリが全選手に義務づけている契約書(全18ページにも及ぶ)のように、テクニカルスポンサーまでクラブサイドが決める内容にはなっていない。

【ウディネーゼ】マンドルリーニ監督との接触を公式に否定

 ウディネーゼは、アンドレア・マンドルリーニ監督(ヴェローナ)と来シーズンからの契約について話し合っているという報道を公式に否定した。以下はオフィシャルサイトに掲載されたニュースリリースの内容。
「ウディネーゼ・カルチョは、マンドルリーニ氏および他のいかなる監督とも接触していないことを、ここで強く確認する。マスコミの報道はまったくの事実無根であり、2017年6月まで契約を交わしているフランチェスコ・グイドリン監督への絶対的な信頼は、これまで繰り返し強調してきた通り。ウディネーゼは現在、チームが置かれている困難な状況からの早急な脱却に集中しており、グイドリン監督こそが、チームが本来持つ価値ならびにクラブの期待に見合った順位にチームを導く最善の指揮官であることを確信している」


【イタリア代表】来週ローマでのミニ合宿の招集メンバー発表

 イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督は、3月10日(月)から12日(水)までローマで行なう代表候補選手のミニ合宿に招集するメンバーを発表した。これまで代表招集歴がないが、ブラジル・ワールドカップに招集される可能性のある、まったく新しい名前も数多く並んでいる。以下がそのリスト。
[GK]
バルディ(リボルノ)、レアーリ(スペツィア)、ミランテ(パルマ)、ペリン(ジェノア)、スクフェット(ウディネーゼ)
[DF]
ビラーギ(カターニャ)、ブリービオ(アタランタ)、カンポレーゼ(チェゼーナ)、チェッケリーニ(リボルノ)、ダルミアン(トリノ)、デ・シルベストリ(サンプドリア)、ムッルー(カリアリ)、ロマニョーリ(ローマ)、ルガーニ(エンポリ)
[MF]
バセッリ(アタランタ)、ベッローモ(スペツィア)、ベナッシ(リボルノ)、ベルナルデスキ(クロトーネ)、ベルトラッチ(ジェノア)、ボナベントゥーラ(アタランタ)、デーツィ(クロトーネ)、ガリアルディーニ(チェゼーナ)、マッローネ(サッスオーロ)、ソリアーノ(サンプドリア)、ヴィビアーニ(ラティーナ)
[FW]
チェッリ(パルマ)、コーミ(ヴィルトゥス・ランチャーノ)、ガッビアディーニ(サンプドリア)、パロスキ(キエーボ)、サウ(カリアリ)、ザザ(サッスオーロ)

【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。

 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。

 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。

 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。

 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。

 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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