９月25日（現地時間）、ブンデスリーガ第５節が行なわれ、ハノーファーは１-３でホッフェンハイムに敗れた。
 
　２連敗の後で迎えたミッドウィークでの一戦、ハノーファーは原口元気がベンチ外、浅野拓磨はベンチで試合開始を迎えることとなった。
 
　ともに縦に速いサッカーで、一進一退の攻防を展開。そんななかで17分、最初に決定機を迎えたのはホームのハノーファーで、左からの攻撃から、シュベクラーがゴール前で粘ってファーサイドに送ったところを、ベブが決定的なシュートを放つが、相手DFが懸命に足を伸ばしてブロックする。

 
　その３分後、アウェーのホッフェンハイムが先制点を奪う。中盤での細かいパス交換から、ジョエリントンのスルーパスで抜け出したブレネトが、GKエッサーの牙城を崩してみせた。
 
　その後、ボールポゼッションでは下回るものの、ホッフェンハイムは多くの好機を作る。35分、バイタルエリアでビッテンコートが左に流れながらの鋭いミドル。これは、わずかに枠を外れた。
 
　その２分後には、サライがブレネトにスルーパス。これはDFが止めるも、はね返りをブレネトがマイボールにしてシュート。しかし、飛び出したエッサーに当てて追加点のチャンスを逃してしまう。
 
　ホッフェンハイムが、ハノーファーのゴール前で幾度もルーズボールを拾い、ゴールに迫る状態で前半は終了した。
 
　後半、１点を追うホームチームに対し、ホッフェンハイムは開始４分にカデジャーベクが中盤からドリブルで進み、ペナルティーエリア前からミドル。鋭い弾道のシュートがゴール左隅に突き刺さり、逆にリードを広げる。
 
　しかし53分、ハノーファーはベブがペナルティーエリア左に抜け出し、ゴール前に折り返すと、走り込んだフュルクルクが合わせようとして背後からファウルを受け、PKを獲得。これをフュルクルク自身が力強く蹴り込み、再び１点差に戻した。
 
　やや試合が膠着するなか、ハノーファーは65分にバカロルツを下げ、前節は初めて出番のなかった浅野が登場。前線の一角に入った。
 
　精力的に相手DFを追う浅野が、ようやくそのスピードを活かしたのが74分。カウンターからドリブルでボールを運び、さらにフェイントをまじえながらエリア内に侵入したが、DFにブロックされてシュートまでは持ち込めない。
 
　77分、ハノーファーは速い攻めから、ヴァイダントが上げたクロスに、走り込んだフュルクルクが頭で合わせるが、決定的なシュートは左ポストを叩く。さらにその２分後、フュルクルクはベブのクロスに豪快に飛び込み、今度はゴールネットを揺らしたが、VARによってオフサイドと判定された。
 
　ぬか喜びとなったハノーファーは、逆に84分、相手の左からのクロスに対し、DFのクリアが小さくなったところをホッフェンハイムのベルフォディルに詰められるが、この決定的ピンチを、エッサーが好反応で防ぐ。
 
　87分にカウンターから、シュベクラーが入れたクロスに、ファーサイドでフリーのヴァイダントが合わせるも枠外と、ハノーファーは好機を活かせず。浅野は連動した動きから好パスを通したり、スピードを駆使して左からクロスを入れたりするも、決定機には結び付かない。
 
　５分間のアディショナルタイム、逆襲からベルフォディルの鮮やかな技巧的シュートでホッフェンハイムにダメ押しのゴールを許したハノーファー。終了間際には浅野が右サイドでチャンスに絡み、エリア内で混戦から２度のシュートを放つも、相手選手にブロックされた。
 
　ハノーファーは３連敗。ここまで勝ちなしと厳しい状況が続く。次節は30日、敵地で長谷部誠擁するフランクフルトと対戦する。