ロシアで、驚きの動画が波紋を広げている。現地時間９月22日、英紙『Mirror』が報じたのは、同国代表MFデニス・グルシャコフの不倫現場だ。それも、動画の撮影者となったのは、自身の妻である。

　先のロシア・ワールドカップメンバーにもバックアップメンバーとして帯同し、国内の人気クラブ、スパルタク・モスクワのスター選手でもあるグルシャコフは、母国でもかなりの知名度がある。それだけに、不倫の模様が抑えられた動画は大きな反響を呼んだ。

『Mirror』が伝えたところによると、動画が撮られたのは、スパルタクが同じ街の宿敵ディナモとのモスクワ・ダービーを行なう前日の今年８月24日。グルシャコフはスパルタクのチームが所有するサウナで、不倫相手と一緒にいたという。

　そこに歯科医である妻のダリアさんが、スマートフォンを片手に怒りの突撃。証拠となる動画を撮影しながら、「スパルタクのキャプテンが試合前に何やってんのよ！　あなた、おかしいわ。そこにいる売春婦は何よ？」と叫びながら、夫を口撃した。

　当初、この動画を一般に公開するつもりはなかったというダリアさんだが、「誰かがアップロードしてしまった」という。彼女はロシア・メディア『Life.ru』で、次のように話している。

「あの女は、明らかな不倫相手で売春婦。ワインとフルーツを手に、裸で夫の膝の上にいるのよ？　デニスの“不貞行為”は、長いことチーム内でも秘密だったみたいね。私たちは幸せな家族だったし、２人のかわいい娘がいるの。レラとサーシャは今もすくすくと育っているけど、悲しいことにデニスは、私の愛する夫、そして偉大な父じゃなくなったわ…」

　一方、グルシャコフも反論。31歳のベテランMFは、「クリスティーナ」と呼ばれるその女性と一緒にいたことを認めたうえで、「彼女は幼なじみの友だち」とし、さらにダリアさんとは、破局していることを主張した。

　彼の弁護士であるマリーナ・ドブロフスカヤ氏は、次のようなコメントをしている。

「デニスとダリアは、もう６か月以上も別居している関係であり、そもそもビデオや彼女の主張には何の根拠もない。デニスはクリスティーナと会っていたが、それはあくまで幼い頃からの友人だからだ。彼女は、売春婦なんかではない。ビデオは、ダリアが離婚するうえで、自身の状況を有利にしようと意図的に作られたものだ」

　これに対してダリアさんは、「デニスとは、ロシアW杯が開幕する６月までは一緒だったし、不正に作ったものなんかじゃない」と訴えている。

　夫婦の争いはドロ沼化しているが、今後、はたしてどのような展開を見せるのか？　いずれにしても、この件でグルシャコフの評判が急落してしまった感は否めない。