【U-18プレミアリーグ】強豪チームの現在地|広島ユース編

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2014年07月25日

飛び抜けた個がいない今シーズンは、より「チーム」を強調。

広島ユース
チーム拠点:吉田公園サッカー場(広島県安芸高田市吉田町西浦187-1)
クラブ創設年:1938年(前身:東洋工業蹴球部)
主なOB:森﨑和幸、森﨑浩司、髙萩洋次郎、野津田岳人(いずれも広島)、槙野智章、柏木陽介、森脇良太(いずれも浦和)、大﨑淳矢(徳島)など。
(C) SOCCER DIGEST

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「昨年の主力メンバーから残ったのが、伊藤克尚、荒木隼人、横山航河の3人だけ。荒木も初めは怪我でいなかった。シーズン前から、メンツが揃っていた去年と比べて、今年は厳しいと思っていた。開幕当初はなかなか勝点が拾えず、ここに来てようやく少しずつ良くなってきた」

【U-18プレミアphoto】9節[WEST]名古屋U18 対 広島ユース
 
 望月一頼監督がこう語るように、FW越智大和(産能大)、MF川辺駿(広島)、野口翼(流通経済大)といったタレントが揃っていた昨年に比べれば、今年はやや小粒な感じは否めない。システムはトップチームと変わらず3-4-2-1で、指揮官は「去年より守備を強調してきた。いい守備をしてから攻撃に移る。核となる選手がいない分、全員で戦う、チームとして戦うことを強調している」と組織力の向上を掲げている。
 
 最終ラインは、ディフェンスリーダーの荒木を中央に、左の伊藤克尚、右の柄脇雅伸がしっかりとブロックを形成。状況に応じて、左ウイングバックの石津優介、右ウイングバックの横山が3バックのラインまで落ちてきて、5バックを構成するオプションもある。そして最後の砦となるのは、昨年U-17日本代表の正GKとしてプレーした、白岡ティモシィだ。
 
 攻撃では、3バックのビルドアップ能力を生かして、ポゼッションしながら相手の隙を突く。屈強なストライカー・加藤陸次樹や、渡辺祐介と長沼洋一の2シャドーにテンポよくつないでゴールを狙う。

今年はより「チームで戦うこと」を強調しているという望月監督。首位の名古屋相手にも善戦を見せた。 (C) SOCCER DIGEST

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 プレミアリーグWESTでは、開幕戦の京都U-18戦に3-1、3節の京都橘に3-2、5節から7節にかけては、富山一に2-0、神戸U-18に2-0、東山に4-1で3連勝を飾るなど、着実に結果は出してきた。
 
 しかし、相手を圧倒する力強さを見せつけてきたこれまでの広島ユースのサッカーとは異なり、攻守に不安定さも目立っていた。実際、プレミアリーグの中断期間に行なわれた日本クラブユース選手権中国地区予選では、まさかの不覚を取って予選敗退。例年当たり前のように代表権を勝ち取り、全国大会では上位(昨年は準優勝)に食い込んでいるが、新興勢力の岡山U-18に0-1の敗戦、鳥取U-18にも1-1で引き分け、決勝ラウンドでまさかの最下位に終わり、2枠与えられた全国の出場権を逃すという大きな屈辱を味わった。
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