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【指揮官コラム】三浦泰年の『情熱地泰』|投げ掛けられた“ライセンス問題”。僕の考えは…

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年09月20日

「各自が考え方を持ち、将来のために議論するのは良いこと」

指導者ライセンスに対する独自の見解を明らかにした本田。ツイッター上で様々な意見が上がるなか、三浦監督は議論を歓迎する。(C) Getty Images

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「ライセンスがなくてもプロの監督になれる」
 良いことだと思う。
 
 あまりネットニュースを頻繁に見るタイプではないが、本田圭佑選手、いや監督が「指導者ライセンス」について議論すべき時期だと訴えたのに対し、鹿島の西大伍選手が共感のコメントを投稿、それにまた岩政君が反応したりと、ネット上での議論は余り僕にとっては気持ちの良いものではないが、各自が考え方を持ち、将来のために議論していくのは良いことだと僕は思う。
 
 もちろん議論はツイッターではなく、するべき人間が然るべき場でしてほしいのだが……。
 
 誰が正しいことを言っていて、誰が間違っているというのではなく、Jクラブ(チーム)の監督はS級ライセンス、S級ライセンスに値するライセンス所持者しかなれないことに対して疑問を感じたり、そうしたことに選手時代から関心や意見を持つサッカー人がいることは素晴らしいことであり、日本サッカー発展につながるはず。
 
 本田氏の言う通り、選ぶ側の目も問われるし自由競争も激しくなる。それはサッカー界において、すべてのレベルを上げることにつながっていくであろうし、サッカー観にも大きな幅が生まれるであろう。
 
 S級だけが監督になるためのライセンスではないとなれば、多様なライセンスが生まれるだろう。いわゆるライセンスの発行・管理が民営化されることも考えられる。例えば、監督を引退した人間が公認のライセンスを発行できる仕組みができ、監督を目指す人間が自分の好きなライセンスを取得できる時代になるかもしれない。
 
 分かりやすく言えば、アーセン・ベンゲル公認ライセンスやサー・ファーガソン公認ライセンス。日本でも西野公認、オシム公認と、志向するサッカーによって、受講者自身が選べる時代。
 
 そんな時代が本当にやって来るのかどうかは定かではないが、そうしたライセンスを取得する意味は、単にJクラブの監督資格を取るためではないということ。自らのサッカーに対する理解をより深めるということに他ならないだろう。
 
 僕は12年前くらいにJFA公認のS級ライセンスを取得した。
 
 それは1999年からスタートした当時でいう準指導員の資格取得から8年かかっての取得。その8年の間には、現役生活を全うし引退。クラブのフロントをやりながらクラブの推薦、要望もありS級を受講し、受講時はメディア、解説などの仕事をしながら獲得まで時間とお金と労力をかけて、生活を少し犠牲にして取得したのである。
 
 監督になるためにライセンスが必要かどうかと問われれば、プロの監督となるためになければなれないというものの、その本質をやはりしっかり考えていかなくてはならない。
 
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