［キリンチャレンジカップ2018］日本 ３-０ コスタリカ／９月11日／パナソニックスタジアム吹田
 
　森保一新監督に率いられた日本代表が９月11日、パナソニックスタジアム吹田でコスタリカと対戦し、３－０で快勝を収めた。
 
　特に目を引いたのは、攻撃陣の躍動だ。中島翔哉と堂安律の両サイドハーフの突破力や、南野拓実の動き出し、さらに小林悠のポストワークを活かして、テンポの良い攻撃を展開。コスタリカの６本の倍以上に及ぶ14本のシュートチャンスを創出した。
 
　小林と代わって68分から途中出場した浅野拓磨も試合後、チームメイトの技術を称賛していた。
 
「コンビネーションのところで、難しいトレーニングでも一人ひとりが柔軟に対応していた。今日の試合を見てもらって分かったと思うんですけど、コンビネーションで崩せているシーンがいくつかあった。ああいうのをトレーニングの中から発揮していたので、さすがだなと思いました」
 

　浅野が特に称賛したのがコンビネーション。わずか約１週間のトレーニングで、練度の高い連係を見せたスタメン組に舌を巻いた。
 
　とはいえ、躍動するチームメイトの姿をベンチで見ていた浅野にとって、燃えるものがあったに違いない。後半途中から最前線に入ると、持ち味の爆発的なスプリントでDFの背後を突き、相手の最終ラインを押し下げるのに一役買った。
 
　特に印象的だったのが83分。青山敏弘のフワリと浮かせたロングパスに反応してエリア内に侵入した場面だ。惜しくもシュートを枠に飛ばせなかったが、スタジアムを大いに沸かせてみせた。
 
　中島、南野、堂安、小林、浅野の他にも攻撃陣は多士済々。チームの３点目を決めた“韋駄天”伊東純也、この日は出場がなかったものの、ドイツでドリブルの切れを磨く伊藤達哉、右足つま先を痛めて途中離脱した杉本健勇、さらには大迫勇也らワールドカップ戦士もいる。今後、攻撃陣の競争は、一層激化しそうだ。
 
取材・文●多田哲平（サッカーダイジェストWEB編集部）

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