スイスを拠点とするサッカー関連調査機関の『CIES Football Observatory』が９月10日、この夏の移籍における「損得」ランキングを発表した。

　ランキングは、実際の取引額とされる金額と、CIES独自の算出による妥当な評価額との差額に基づいて決定。実際に支払われた額が、評価額より少なければ「得」、多ければ「損」となる。

　この夏のマーケットでもっとも注目を集めたのは、もちろんレアル・マドリーからユベントスに移籍したクリスチアーノ・ロナウドだ。CIESによれば、C・ロナウドの移籍は「得」の８位だという。

　もっとも「得」をしたと評価されたのは、チェルシーからティボー・クルトワを獲得したマドリー。そのほかロドリ（アトレティコ・マドリー）、ブライアン・クリスタンテ（ローマ）、ファビーニョ（リバプール）、クレマン・ラングレ（バルセロナ）が“トップ５”を占めた。

　一方、「損したランキング」の１位もGKの選手で、チェルシーがアスレティック・ビルバオから獲得したケパ・アリサバラガとなった。リャド・マハレズ（マンチェスター・シティ）、ティロ・ケーラー（パリSG）、ジェリー・ミナ（エバートン）、アレックス・メレト（ナポリ）が続いている。
 

各ランキングの上位は以下のとおり。
金額は、評価額-実際の取引額＝差額。

◆「得」したランキング
１位：ティボー・クルトワ
（チェルシー→レアル・マドリー）
6260万ユーロ－4000万ユーロ＝2260万ユーロ（約29億4000万円）

２位：ロドリ
（ビジャレアル→アトレティコ・マドリー）
4690万ユーロ－2500万ユーロ＝2190万ユーロ（約28億5000万円）

３位：ブライアン・クリスタンテ
（アタランタ→ローマ）
4940万ユーロ－3000万ユーロ＝1940万ユーロ（約25億2000万円）

４位：ファビーニョ
（モナコ→リバプール）
7380万ユーロ－5500万ユーロ＝1880万ユーロ（約24億4000万円）

５位：クレマン・ラングレ
（セビージャ→バルセロナ）
4920万ユーロ－3500万ユーロ＝1420万ユーロ（約18億5000万円）

６位：ラジャ・ナインゴラン
（ローマ→インテル）
5290万ユーロ－4000万ユーロ＝1290万ユーロ（約16億8000万円）

７位：ルーカス・トレイラ
（サンプドリア→アーセナル）
4190万ユーロ－3000万ユーロ＝1190万ユーロ（約15億5000万円）

８位：クリスチアーノ・ロナウド
（レアル・マドリー→ユベントス）
１億1650万ユーロ－１億500万ユーロ＝1150万ユーロ（約15億円）

９位：シモーネ・ザザ
（バレンシア→トリノ）
2410万ユーロ－1400万ユーロ＝1010万ユーロ（約13億1000万円）

10位：アルバン・ラフォン
（トゥールーズ→フィオレンティーナ）
1840万ユーロ－850万ユーロ＝990万ユーロ（約12億9000万円）


◆「損」したランキング
１位：ケパ・アリサバラガ
（アスレティック・ビルバオ→チェルシー）
3530万ユーロ－8000万ユーロ＝－4470万ユーロ（約58億1000万円）

２位：リャド・マハレズ
（レスター→マンチェスター・シティ）
5700万ユーロ－8500万ユーロ＝－2800万ユーロ（約36億4000万円）

３位：ティロ・ケーラー
（シャルケ→パリ・サンジェルマン）
1710万ユーロ－3700万ユーロ＝－1990万ユーロ（約25億9000万円）

４位：ジェリー・ミナ
（バルセロナ→エバートン）
1300万ユーロ－3180万ユーロ＝－1880万ユーロ（約24億4000万円）

５位：アレックス・メレト
（ウディネーゼ→ナポリ）
710万ユーロ－2500万ユーロ＝－1790万ユーロ（約23億3000万円）

６位：ジョアン・カンセロ
（バレンシア→ユベントス）
2270万ユーロ－4040万ユーロ＝－1770万ユーロ（約23億円）

７位：ハビエル・パストーレ
（パリ・サンジェルマン→ローマ）
760万ユーロ－2470万ユーロ＝－1710万ユーロ（約22億2000万円）

８位：アブドゥ・ディアロ
（マインツ→ドルトムント）
1310万ユーロ－3000万ユーロ＝－1690万ユーロ（約22億円）

９位：ジェフェルソン・レルマ
（レバンテ→ボーンマス）
1490万ユーロ－3050万ユーロ＝－1560万ユーロ（約20億3000万円）

10位：ダニー・イングス
（リバプール→サウサンプトン）
740万ユーロ－2220万ユーロ＝－1480万ユーロ（約19億2000万円）