イングランド３部のロッチデール所属の15歳、ルーク・マシソンが話題だ。英国公共放送「BBC」は、「傑出した存在のロッチデールのDF、15歳のルーク・マシソンがトップチームでプロデビューを飾った」と、大々的に報じている。

　現在、マンチェスターのトリニティ・ハイスクールに通うマシソンは、イングランド３、４部が対象のカップ戦「EFLトロフィー」のベリー（３部）戦で、58分にピッチに登場。２-１の勝利に貢献しただけでなく、マン・オブ・ザ・マッチ（MOM）にも選出された。

　マシソンのポジションは右SB。普段は学校に通いながらトレーニングに参加しているが、夏休み中にトップチームの練習に参加し、このたびロッチデールでのトップチーム・デビュー最年少記録を塗り替えた。

　起用を決めたキース・ヒル監督は「BBC」の取材に対し、第一声で「ルーク・マシソン！　ワオ！」と感嘆。そして、「マシソンは傑出した存在だ。学校がない夏休みの間、彼はトップチームのトレーニングに参加していた。彼が、数少ないチャンスをものにできたことをうれしく思う。選手たちもサポーターも彼を受け入れてくれた」と語っている。

　英紙『Daily Mail』は「11歳のころから同クラブに所属する少年は、当時から目立っていた。体格は大人たちに劣るが、それをクリアするためのテクニックをコーチらから学び、身につけている。わずか15歳のプレーヤーに、現在はマンチェスター・ユナイテッドやリバプールが興味を持っているようだ」と伝えている。別メディアでは、これにチェルシーやエバートンの名も加えられている。

　“逸材”のデビューに、イングランドのサッカー界のみならず、ヨーロッパ各国も注目している。フランス・メディアが「マシソン争奪戦はすでに始まっているようだ」と報じれば、スペイン・メディアは「ヤングスターの誕生」と。またSNSでは、「なんという美少年」「可愛い」といった女性ファンの声も多い。

　奇しくもトップチームのデビュー日は、学校11年目（日本でいう高校２年生）の初登校日だったというマシソン。「彼にとって忘れられない日となっただろう」と『Daily Mail』は綴っているが、イングランドのサッカー界にとっても、記念すべき日となるかもしれない。