湘南の至宝・齊藤未月。久保、郷家とともにU-19代表を牽引する男がロシアW杯で学んだもの

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2018年08月27日

ロシアW杯で先輩たちから感じた自分たちとの差は?

齊藤は27日に発表となったU-19日本代表のメキシコ遠征のメンバーに選出されており、大きな期待を懸けられている。(C) SOCCER DIGEST

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[J1リーグ24節]湘南0-0FC東京/8月26日/BMWス

 齊藤未月、19歳。トップチームデビューを果たし、早4年が経った。初陣は2015年の天皇杯2回戦、桐蔭横浜大戦。結局、この年は公式戦1試合のみの出場に終わったが、高校3年生だった翌年5月にプロ契約を結んだ。

 曺貴裁監督から将来を嘱望された逸材は、同年代の選手たちよりも一足早くJリーガーとなった。
 
 プロ2年目を迎えた2017年は30試合に出場し、チームのJ1復帰に大きく貢献。今季もすでに14試合でピッチに立っている。15節からはレギュラーポジションを獲得し、ボランチや2列目で上々のパフォーマンスを見せている。

 若くしてJ1のピッチに立っている齊藤は、早生まれのため来年のU-20ワールドカップ出場の資格を有しており、U-19日本代表の影山雅永監督も大きな期待を懸けている。
 
 立ち上げからチームに参加し、主軸としてプレーをしてきた。今年の6月にはU-19日本代表のロシア合宿に参加。ワールドカップに挑むA代表と同じ場所で活動し、大舞台に挑む先輩たちの立ち振る舞いを間近で見た。そうした経験は齊藤に大きな刺激を与えた。
 
「日本代表の選手たちはみんなが自立していた。自分たちで何が出来るかを考えて動いて、プラスに変えている。(U-19日本代表の僕たちと比べて)極端な言い方をすれば、大人と子供。

 2試合目のセネガル戦も失点した後に長谷部選手は自分の判断で最終ラインに降りて、ボールを回して落ち着かせようとしていた。ベルギー戦もそうですけど、自分たちで考えているのがよく分かった」
 
 痛感させられた先輩たちとの差。現時点で齊藤は自分のものにできていない。8月26日に行なわれたJ1リーグ24節のFC東京戦では、ボール奪取能力や状況判断の良さを垣間見せる場面もあった。

 しかし、試合を通じての存在感は希薄。「奪ったボールや相手がミスした後のボールを自分たちで前に運んでいく良さを出せなかった。ちょっと守備に意識が行き過ぎて、攻撃にエネルギーを使えなかった。相手はロングボールが多かったのもあり、距離感は難しかった」という言葉通り、らしさを見せる場面は限られた。

 主導権を掴めない時間帯に自発的に動き、流れを変えるプレーもほぼ皆無。J1のレベルを毎試合経験するなかで、先輩たちからの学びを生かす作業は今後の課題だろう。
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