８月25日（現地時間）、セリエA第２節が行なわれ、ユベントスは２-０でラツィオを下した。
 
　開幕戦でキエーボに苦しみながらも土壇場の勝ち越しで白星発進を飾った王者ユベントスにとっての、ホーム開幕戦。注目のクリスチアーノ・ロナウドは前節のCFではなく、３トップの左サイドとして試合開始を迎えた。
 
　開始10秒でファーストタッチを見せたC・ロナウドは、CFに入ったマンジュキッチと頻繁にポジションを入れ替えながら、ドリブルで長い距離を進んだり、６分には相手DFと競り勝って右からのクロスを頭で合わせるなど、存在感を示す。

 
　対するラツィオは、ユベントスの横パスのカットを狙い、ボールを奪うと縦に素早く繋ぎ、ミリンコビッチ＝サビッチやインモービレがゴールに迫る。11分にはパスカットからルリッチが際どいミドル、16分にもマルシッチが右サイドからカットインでフィニッシュまで持ち込んだ。
 
　ユベントスの最初の決定機は19分。ボヌッチがゴール前に入れたボールをマテュイディが頭で落とし、C・ロナウドがシュートしようとしてDFに寄せられ、流れたところをケディラが叩くが、ボールは右ポストを叩いた。
 
　そして30分、ホームチームはカウンターからC・ロナウドがボールを運んでベルナルデスキへ。彼のクロスをファーサイドのマンジュキッチがヘッド、DFにクリアされるも、こぼれ球に対してピャニッチが右足でダイレクトボレーを放ち、ゴール右隅に突き刺した。
 
　その後、リードされたラツィオは38分にインモービレがエリア内でボールを得るが、CBボヌッチの堅守とGKシュチェスニーの飛び出しでシュートを阻まれ、アディショナルタイムにはパスワークで揺さぶりをかけながら、最後はパローロがヘディングシュートを放つもクロスバーを越え、チャンスを活かせなかった。
 
　後半、50分にC・ロナウドが左からフェイントをかけながらのクロスにマンジュキッチが合わせようとするが、タイミングが合わずにシュートが撃てず。対するラツィオは、59分にL・アルベルトが遠めから思い切ったシュートを放つが、わずかに右外に逸れていった。
 
　さらに63分、C・ロナウドが自らファウルを受けて得た好位置でのFKでセリエA初得点を狙ったが、シュートは壁にはね返される。
 
　ラツィオの反撃に対しては、キエッリーニら最終ラインがしっかりこれを抑えて決定的なプレーを許さないユベントス。攻撃では71分、Dコスタから横パスを受けたC・ロナウドが中央に流れながら強烈なシュートを放つも、GKストラコシャが好セーブでCKに逃げた。
 
　そして75分、カンセロが右サイド抜け出してグラウンダーのクロスに、C・ロナウドはうまく合わせられなかったが、彼の足に当たって浮き上がったボールをマンジュキッチがダイレクトで詰めてゴール。C・ロナウドは苦笑いを浮かべるも、ユベントスにとっては大きな追加点となった。
 
　主導権を握りながら、相手の攻撃をしのぎ切り、前後半の良い時間帯にゴールを奪って勝利を挙げたユベントス。まだ改善点は残しながらも、改めてそのポテンシャルの高さを感じさせた。
 
　C・ロナウドは効果的なプレーを幾つも披露し、カウンターの起点となり、味方を活かすパスを出すなど、チームプレーヤーとしての役割は果たしたものの、誰もが期待するゴールは今回もおあずけとなった。次節は９月１日、敵地で昇格組パルマと対戦。待望の瞬間は訪れるだろうか。