大迫、浅野がスタメンで奮闘し、原口は途中出場! 開幕戦は両チーム勝点1を分け合う

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年08月26日

浅野の代わりで入った選手が直後に先制点

大迫は様々な役割をこなした。今後、周囲との連係がさらに高まれば、チームはもちろん、自身の得点機も飛躍的に増加するだろう。 (C) Getty Images

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 8月25日、ブンデスリーガ第1節が行なわれ、ブレーメンとハノーファーの一戦は1-1の引き分けに終わった。
 
 ブレーメンは大迫勇也、ハノーファーでは浅野拓磨がスタメンに名を連ねた一戦。原口元気もベンチ入りし、日本人対決が開幕戦から早くも実現している。
 
 最初に敵陣に攻め入ったのは、アウェーのハノーファー。2トップの一角に位置取る浅野がボールを持った相手DFに執拗なチェイシングを仕掛ける姿が印象的だったが、時間の経過とともにブレーメンが試合を支配していく。
 
 大迫は前線の右サイドで試合開始を迎え、攻撃の際に中央のクルゼが下がると、ゴール前に入ってボールを待ち、守備では自陣の深い位置まで下がって精力的に相手をマーク。また、下がった位置でボールを展開し、味方にチャンスボールを供給する役割もこなした。
 
 ボールポゼッションで大きく上回るブレーメンは、幾度も相手ゴールに近い位置まで迫るが、決定的な場面には至らない。まともなシュートもエッゲシュタイン、カインツの遠めからの一撃と、非常に少なかった。
 
 対するハノーファーは27分、浅野の展開から、右SBのゾルクがファーストシュート。これが相手に当たり、際どいコースに飛ぶ。さらにその直後には、ベブーがペナルティーエリア内で抜け出してシュートを放つが、これはGKパブレンカのセーブに阻まれた。
 
 ここからは互いに一進一退の攻防を見せるも、敵陣でのパスがなかなか繋がらず、膠着状態となる。大迫、浅野ともに、下がってきてボールを受けて展開するというプレーが多く、やや盛り上がりを欠いた状態で、前半は終了した。
 
 後半、ブレーメンが先に仕掛けるが、最初のシュートはハノーファー。46分にFWフュルクルクがミドルでパブレンカを慌てさせる。しかしブレーメンは48分、エリア内でクラーセンからアウグスティンソンに決定的なパスが通るが、フリーでのシュートは枠を逸れてしまった。
 
 先制機を逸したホームチームに対し、ハノーファーは浅野のカットインからワラセが惜しいミドル。両チームともに後半の頭から、攻撃面で積極的な姿勢を示す。
 
 52分、ブレーメンはエース&キャプテンのクルゼが負傷により、ラシチャと交代。これでCFに移行した大迫は56分、クラーセンが頭で落としたボールを拾い、2人のDFに寄せられながらも、わずかにゴール右外に逸れる初シュートを放った。
 
 61分、膠着し始めたなかで原口がマイナに代わって登場。2列目の左サイドに入り、ついに3人の日本人選手がピッチに立った。
 
 63分、ハノーファーはCKから混戦のなかでアントンがダイレクトシュート。ゴール前を通過するボールを浅野が詰めようとするが届かない。その直後、今度はブレーメンが、アウグスティンソンが左サイドを攻略してクロスを入れるが、ニアに入り込んだ大迫の頭上を越えていった。
 
 67分に39歳のピサーロが登場し、ヴェーザー・シュタディオンを大いに沸かせる。ハノーファーの方が効果的な攻撃を見せる時間帯だったが、70分、大ベテランはアウグスティンソンの左からのクロスに飛び込み、惜しいシュートを放ってみせる。
 
 73分、左タッチライン際でボールを受けた原口から浅野への縦パスは通らない。その2分後、浅野はヴァイダントと交代。精力的に動いたものの、この試合では残念ながらゴールチャンスとは無縁だった。
 
 76分、ブレーメンはピサーロが右からのクロスにドンピシャのヘディングシュートを放つが、クロスバーを越える。ホームチームが先制ゴールに近づいた直後、ハノーファーはゴールキックを受けたベブーがスルーパス、これでヴァイダントが抜け出し、パブレンカの股間を抜くシュートで均衡を破った。
 
 一瞬の隙を突かれ、リードを許したブレーメンは攻撃のギアを上げ、幾度も相手ゴールにボールを運び続ける。この執念が実ったが85分。左サイドのクロスにピサーロが飛び込み、ファーに流れたところを右SBのゲブラ・セラシェが頭で詰めて試合を振り出しに戻した。
 
 残り時間、勝ち越しへの執念をホームチームがより強く示して攻撃を仕掛けてフィニッシュまで持ち込むものの、ここではハノーファーも集中力を維持して守り続け、開幕戦は勝点1を分け合うこととなった。
 
 大迫は、強くボールの収まるポスト、そして精度の高いスルーパスを通すチャンスメーカーとして機能したが、自身の得点機は前述の惜しいシュート以降は訪れず。原口は守備に奔走することを余儀なくされた。
 
 次節、ブレーメンは9月1日にフランクフルトとのアウェーで、ハノーファーは8月31日にドルトムントとホームで対戦。来週もまた、日本人対決に要注目である。
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