J１リーグは７月28日、各地で18節の５試合を開催。ノエビアスタジアム神戸では、ヴィッセル神戸対柏レイソルの一戦が行なわれ、神戸が１対０で勝利を収めた。イニエスタが移籍後の初勝利を飾っている。


　初スタメンを飾ったイニエスタは、序盤から極上のプレーを見せた。開始５分には、後方から浮き球のパスを吸い付くようなトラップで足もとに収めれば、直後にはウェリントンとのワンツーパスからいとも簡単に抜け出し、中央へワンタッチでラストパス。これは味方のシュートにはつながらなかったものの、その後も正確無比なプレーの連続でスタンドを沸せてみせた。

　試合は、０対０で推移する展開ながら、ゴール前での攻防が続く白熱の展開に。均衡を破ったのは、神戸の若手コンビの躍動だった。66分、渡部博文からのフィードはイニエスタをスルーして、前線の郷家友太のもとへ。抜け出した郷家の折り返しのクロスに、増山朝陽が右足で合わせてゴールに流し込んだ。神戸が先制する。

　その後、イニエスタは82分にお役御免でピッチを後にしたが、神戸はしっかりと柏の反撃を封じ込み、１対０で勝ち切った。神戸は２試合ぶりの勝利で、ここ５戦で４勝１敗と好調を維持。順位は暫定で４位に浮上している。一方の柏は３連敗で、残留圏ギリギリの15位に後退した。

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