フランス代表FW、オリビエ・ジルーが男気を見せた。公約を守って丸刈り頭を披露したのだ。
 
　ロシア・ワールドカップ前にフランス公共放送『TF1』が冗談半分に特集・企画したのが、レ・ブルー（代表チームの愛称）の複数の選手たちの公約だった。つまりは「優勝したらなにをする？」で、ジルーは僚友のナビル・フェキルとともに「頭を剃るよ！」と宣言。大きな話題をさらっていた。
 
　結果はご存知の通り、フランスが20年ぶりの世界制覇を果たした。決勝のクロアチア戦直後の会見で広報担当がバリカンを持って登場したときは「待って、待って！　ちゃんとやるから」と拒否。だがその後、「（産まれたばかりの）息子の洗礼式が日曜日にある。それが終わったら行くよ。（ユーゴ・）ロリスも公約を守ったみたいだしね」と実行を示唆した。そして日曜夕方、「約束は守らなければならない」の格言とともに、短く刈り込んだ頭を自身のツイッターで公開したのだ。


 

　先週の時点では女性ファンから「やめてー！」と悲鳴にも似た嘆願が多数寄せられていたが、いざ丸刈りになってみると反響は上々。「カッコイイ！」「さらに精悍になったね」「さすがはフランスが誇る９番だ」「意外と似合っていて驚き」「なんだ、剃るんじゃなかったのか？」などさまざまな意見が寄せられ、ワールドカップで１点も挙げられなかった事実をいじり、「これで新シーズンのチェルシーではたくさんゴールを決めるだろう」と書き込むファンも。投稿から９時間で、およそ1650件のメッセージが届いている。
 
　しっかりと務めを果たしたジルー。ちなみに守護神ロリスは故郷であるニースで限界までパブを巡ってファンと交流を図る公約を遂行したようで、DFアディル・ラミは友人である柔道金メダリスト、テディ・リネールとの対戦を実現させたとか。ほかにもMFブレーズ・マテュイディの「パリ→トリノ間を自転車で走破」やMFコランタン・トリソの「腕にワールドカップのタトゥー」など、動向が注目されるアクティビティーが控えている。