ドイツ１部のハノーファー69に新天地を求め、さっそくキャンプで存在をアピールしているのが、日本代表FWの浅野拓磨だ。そのインパクトはなかなかのようで、ブンデスリーガの情報サイト『SportBuzzer』は「特別なものがある」と称えている。

　ロシア・ワールドカップ期間中は日本代表にバックアップメンバーとして帯同。グループリーグ第１戦のコロンビア戦の２日後、６月21日に離脱した。その後はオフを消化し、７月９日からハノーファーのトレーニングキャンプに参加している。実戦形式の練習や紅白戦では主力組に入ることが多く、首脳陣の評価も高そうだ。

　同メディアはこう報じている。

「俊足でフィールドを駆ける姿は、“和製ロケット”というあだ名が付くほどの強いインパクトを与えている。初のテストマッチではトップ下で出場し、持ち前のスピードを活かしながら、前線のFWと絶妙なコンビネーションを生んだ。みずからボレーシュートを決め、オウンゴールを誘うなど堂々たるデビューだった。続く２戦目のテストマッチではゴールこそならなかったが、やはり速さは特筆モノ。仲間を鼓舞するシーンなども見られ、特別な存在感を発揮している」
 

　また、ハノーファーのアンドレ・ブライテンライター監督は、浅野が昨シーズンに籍を置いたシュツットガルトのテイフン・コルクート監督が見つけられなかった“なにか”を感じ取っているようだ。「アサノは素晴らしい可能性を秘めている」と期待を寄せる。

　さらに『SportBuzzer』はこう評して、称えるのだ。

「あのスピードは相手を攪乱するに十分なものだ。良いテクニックと組み合わさることで、敵ディフェンスを地獄に突き落とすはずだ。まだプレシーズン前の準備期間ではあるが、かなり面白い戦力になっていきそうである。ハノーファーで本格的に才能を開花させるかもしれない」

　浅野と同じタイミングでハノーファーに加入した原口元気は、ワールドカップ後の休暇中で、７月下旬にキャンプに合流する予定だ。ふたりのコンビネーションや起用法にも注目が集まる。