「10センチ違う。僕ならあれはキャッチしていたよ」
準々決勝のスウェーデン戦で出色の出来を披露したのが、イングランド代表のGKジョーダン・ピックフォードだ。2-0でリードした終盤、立て続けのスーパーセーブでクリーンシートを貫き、母国を28年ぶりのワールドカップ4強に導いた。ラウンド・オブ16のコロンビア戦に続くハイパフォーマンスだ。
そんなピックフォードを“小バカ”にした発言が物議を醸していた。声の主はほかでもない、ベルギー代表の正守護神ティボー・クルトワである。グループリーグ最終戦でベルギーはイングランドと対戦。“赤い悪魔”が1-0で勝利したのだが、その決勝点となったアドナン・ヤヌザイのゴールに関する私見だった。クルトワは試合後、ベルギー・メディア『Voetball 24』に対して「(ピックフォードは)僕より10センチも背が低いからね。ジャンプするのに忙しいんだ。僕ならあのシュートはキャッチしていたよ」と言い放ったというのだ。
そんなピックフォードを“小バカ”にした発言が物議を醸していた。声の主はほかでもない、ベルギー代表の正守護神ティボー・クルトワである。グループリーグ最終戦でベルギーはイングランドと対戦。“赤い悪魔”が1-0で勝利したのだが、その決勝点となったアドナン・ヤヌザイのゴールに関する私見だった。クルトワは試合後、ベルギー・メディア『Voetball 24』に対して「(ピックフォードは)僕より10センチも背が低いからね。ジャンプするのに忙しいんだ。僕ならあのシュートはキャッチしていたよ」と言い放ったというのだ。
その後、ピックフォードはコロンビア戦で奮迅の活躍を見せる。英メディアは「ジョーダンがクルトワを黙らせた」などと報じ、両者の確執ムードを大いに煽った。そして準々決勝ブラジル戦の勝利後、クルトワは英公共放送『BBC』の取材に応え、ことの真相を明かしたのである。
「なにをどう説明しろって言うんだい? 誤解だよ、誤解。バカになんてしていないし、いろんな意見を聞かされているけど、ちゃんと説明させてほしいね。僕はゴーリーを侮辱するようなことは言わないし、とくにその身長について語ったことなどない。ジョーダンのことも偉大なゴールキーパーだと思っている。昨シーズンだって(エバートンで)素晴らしかったじゃないか」
ただ、ここからの弁明がやや苦しい。
「ボールタッチについての一般論を言ったまでだ。あの場面なら、僕は彼より15センチも背が高いわけだから、ああした高めのボールを阻止するのはより容易い、そう言いたかっただけだよ。ジョーダンの身長のことなど一言も話していないし、バカにするつもりなんてなかった。彼は本当に素晴らしいし、なんなら今度直接説明するよ」
英紙『The Star』は「オランダ人記者との雑談をそのまま記事にされたようだ」と報じており、クルトワにしてみればちょっとした笑い話だったのかもしれない。いずれにせよ、軽率な発言だった。ピックフォードはこの件についていっさいコメントを発していない。同紙は「決勝で決着を付けることになるだろう」と、対決の構図をさらに煽っている。
ちなみに本当の身長差は、14センチだ。FIFAに登録された公式データによると、クルトワが199センチ、ピックフォードが185センチである。
「なにをどう説明しろって言うんだい? 誤解だよ、誤解。バカになんてしていないし、いろんな意見を聞かされているけど、ちゃんと説明させてほしいね。僕はゴーリーを侮辱するようなことは言わないし、とくにその身長について語ったことなどない。ジョーダンのことも偉大なゴールキーパーだと思っている。昨シーズンだって(エバートンで)素晴らしかったじゃないか」
ただ、ここからの弁明がやや苦しい。
「ボールタッチについての一般論を言ったまでだ。あの場面なら、僕は彼より15センチも背が高いわけだから、ああした高めのボールを阻止するのはより容易い、そう言いたかっただけだよ。ジョーダンの身長のことなど一言も話していないし、バカにするつもりなんてなかった。彼は本当に素晴らしいし、なんなら今度直接説明するよ」
英紙『The Star』は「オランダ人記者との雑談をそのまま記事にされたようだ」と報じており、クルトワにしてみればちょっとした笑い話だったのかもしれない。いずれにせよ、軽率な発言だった。ピックフォードはこの件についていっさいコメントを発していない。同紙は「決勝で決着を付けることになるだろう」と、対決の構図をさらに煽っている。
ちなみに本当の身長差は、14センチだ。FIFAに登録された公式データによると、クルトワが199センチ、ピックフォードが185センチである。