地元紙は「黄金期の再来」と20年ぶりのベスト4入りを称える!
【7月7日・ソチ|準々決勝 ロシア 2(3PK4)2 クロアチア】
2戦連続のPK戦を勝ち抜けたクロアチア。その指揮官は試合直後、ベンチで人目をはばからずに感涙した。
1-1のままで迎えた延長100分にドマゴイ・ヴィーダがモドリッチからのCKをヘッドで押し込み、ついに逆転に成功したクロアチアだったが、115分にFKからロシアのDFマリオ・フェルナンデスにヘッドを叩き込まれ、土壇場で追いつかれたのだ。
GKのダニエル・スバシッチがハムストリングを痛めながらのプレーであったためクロアチアにとってPKは不利になると思われたが、ロシアの一本目をその守護神が横っ飛びでストップして流れを掴み、最後にイバン・ラキティッチが冷静に決めてPK戦を制した。
試合終了と同時にクロアチアのベンチでは、指揮官のズラトコ・ダリッチが感涙し、ダリオ・オリッチらコーチたちと熱い抱擁を交わしていた。
51歳のダリッチ監督は、予選敗退危機にあったチームを欧州予選の最終節から指揮。欧州プレーオフで祖国を見事に立ち直らせ、ついにはW杯ベスト4へと導いた。
2戦連続のPK戦を勝ち抜けたクロアチア。その指揮官は試合直後、ベンチで人目をはばからずに感涙した。
1-1のままで迎えた延長100分にドマゴイ・ヴィーダがモドリッチからのCKをヘッドで押し込み、ついに逆転に成功したクロアチアだったが、115分にFKからロシアのDFマリオ・フェルナンデスにヘッドを叩き込まれ、土壇場で追いつかれたのだ。
GKのダニエル・スバシッチがハムストリングを痛めながらのプレーであったためクロアチアにとってPKは不利になると思われたが、ロシアの一本目をその守護神が横っ飛びでストップして流れを掴み、最後にイバン・ラキティッチが冷静に決めてPK戦を制した。
試合終了と同時にクロアチアのベンチでは、指揮官のズラトコ・ダリッチが感涙し、ダリオ・オリッチらコーチたちと熱い抱擁を交わしていた。
51歳のダリッチ監督は、予選敗退危機にあったチームを欧州予選の最終節から指揮。欧州プレーオフで祖国を見事に立ち直らせ、ついにはW杯ベスト4へと導いた。
そんなダリッチは、試合後の会見で「大きな成功と結果を手にした」と話し、さらに涙した理由を明かした。
「私のチームにも、ロシアにも『おめでとう』と言いたい。今日の試合は美しいものではなく、まさに死闘だった。準決勝へ行くためのね。
私は試合中ずっと集中していたけど、ラキティッチのPKの後は全てから解放されて思わず感情が溢れ出てしまったんだ。滅多に泣くことなんてないんだが、本当にホッとしたよ。クロアチア国民も、それから私の家族も、幸せになれたと思う。ここまで来るのに本当に苦労したからね」
1998年のフランス大会以来、20年ぶりのW杯ベスト4入りを果たした英雄たちを、母国メディアが称えないはずがない。クロアチアの地元紙『Glas Slavonije』は、「我々はこの瞬間を20年も待ち続けた」と大々的に伝え、「我々の戦士は今日よりももっと偉大な英雄になって帰ってくるはずだ。行くしかない」と決勝進出へ期待を寄せた。
さらに同じく地元紙『SLOBODNA DAKMACIJA』は、「歴史的な勝利だ。シュケル(現同国サッカー連盟会長)らがいた黄金期の再来と言っていい。クロアチアは、史上二度目の準決勝で、今度こそ決勝進出を果たす」と、代表チームを絶賛するとともに、イングランドとの準決勝の必勝を促した。
激戦に次ぐ激戦を制し、準決勝へと駒を進めたクロアチアは、悲願の世界制覇を成し遂げるのか。まずは、強敵イングランドとの準決勝に全力を尽くしたいところだ。