「その先にご褒美があれば」原口元気が信じて疑わない“31本目”

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2018年06月17日

「一人ひとりが走って差を埋めていかないといけない」

逞しさを増して自身初のワールドカップに臨む原口。その走力はいまや日本の大きな武器となっている。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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「どの試合を見ても、そう簡単に誰かが突破して決定的な仕事をするシーンはほとんどないんですよ」
 
 ロシア・ワールドカップが開幕してから2日後の16日、日本代表の原口元気は、ここまでの試合に対する率直な感想を述べた。実力のある選手でも苦戦を強いられているという。
 
「開幕戦以外は、どれを見てもギリギリの試合。本当にちょっとしたところで差が出て勝敗が決まっている。セットプレーであったり、ちょっとしたミスであったり、ガシャガシャとなって取るか取らないか、というそういう部分」
 
 たしかに、ロシアが5-0でサウジアラビアに圧勝した開幕戦以外の多くが接戦だ。原口はわずかな差が勝敗を分けていると分析している。もちろん、そんなタフなゲームをモノともしない、圧倒的なタレントがいれば話は別だが……。原口は、ある選手を例に出して言う。
 
「能力のある選手がなかなか良いプレーを見せられていない。クリスチアーノ(・ロナウド)とかは別でしたけど、なかなかどれも難しそうな試合が続いている。僕らにはクリスチアーノがいるわけじゃないから、一人ひとりが走って差を埋めていかないといけない。その部分で上回らないと、勝てないだろうなと」
 
 スペインを相手にハットトリックを決めたポルトガルのクリスチアーノ・ロナウドはさすがのパフォーマンスで、格の違いを見せつけた。しかし当然日本には、そうした桁外れのスター選手はいない。そんな日本が、コロンビアなどの格上に食らいつくためには、チームのためにどれだけ身を粉にして走れるかがひとつのポイントとなる。
 
 その意味で鍵になるのは、原口の運動量だろう。本人も「本当にチームのためにやって、SBに走り勝って、逆サイドのボールに入っていって……ということを何度も何度もして、1本でもそれが合うとか合わせるとか、そういうところが勝負になると思うので、1回でも行けないということがないようにしなきゃいけないと思っている」と、その重要性を力強く語る。
 
 もっとも、気負いはないようだ。
 
「そう簡単じゃないですよね、ここまでの試合を見ていても。でもチャンスがないわけではない。その1本を信じ切れるかが大事だと思うし、30本走って31本目に出てくるかもしれないし、その1本を信じてゴール前に入っていきますし、それをどれだけ粘り強くできるか。その先にご褒美があれば良いかなと思っています」
 
 Jリーグ時代にはドリブラーのイメージが強かった原口だが、ちょうど4年前にドイツへ渡ってから、見違えるように逞しくなり、よりオールラウンドな選手へと成長を遂げた。厳しい環境で身につけた豊富なスタミナと献身性は、いまや日本代表の大きな武器となった。そのハードワークで日本を勝利に導けるか。チームを引っ張る走りに期待したい。
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