ロシアに「新皇帝」が現わる! ユーベ行き噂の逸材MFが4ゴールに絡む大活躍!

カテゴリ:国際大会

白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

2018年06月15日

ワンタッチで前を向くプレーにセンスが凝縮。

W杯開幕戦で才能を見せつけたゴロビン。(C)Getty Images

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[ロシアW杯開幕戦 グループA]ロシア 5-0 サウジアラビア/6月14日/ルジニキ・スタジアム
 
 ロシアに新皇帝が現われた。FIFA選定のマン・オブ・ザ・マッチは途中出場から2ゴールを挙げたデニス・チェリシェフだったが、開催国が大量5ゴールを挙げる原動力となったのは、間違いなくアレクサンドル・ゴロビンだった。
 
 4-2-3-1の左サイドアタッカーで先発した背番号17のゴロビンは、12分にさっそく大仕事。ペナルティーエリアの左角でボールを持つと右足でインスイングのクロスを上げ、ユーリ・ガジンスキの頭でのゴールをアシストする。
 
 24分にアラン・ジャゴエフがハムストリングを痛めてベンチに下がって以降はトップ下にポジションを移し、ますますボールタッチの機会が増える。43分にはペナルティーエリア右側で巧みにタメを作って、チェリシェフのゴールの起点となった。
 
 さらに56分には、右サイドの連携からフリーになり、右足で正確無比なクロスを供給。今度は途中出場したばかりのアルテム・ジューバのヘディングシュートをアシストした。
 
 そして、91分にチェリシェフが4点目を奪ったあとの94分には、ペナルティーエリア手前で直接FKのチャンス。これを縦回転のかかった見事なキックで沈め、大勝劇の締めを飾った。
 
 5ゴールうち実に4ゴールに絡んで「ロシアの新皇帝」たる活躍を見せたゴロビンは、テクニックはもちろん戦術眼やポジショニングが素晴らしく、周りの仲間や状況を常にしっかり把握。後方からのボールをワンタッチで前を向くワンプレーにも抜群のサッカーセンスを感じさせたし、さらに守備でも献身的だった。なんとも完成度の高い攻撃的MFだ。
 
 この22歳の逸材に関しては現在、ユベントスが引き抜きにかなり熱心(すでに本人とは合意済みで、残るはCSKAモスクワとのクラブ間交渉だけとも伝えられる)。セリエAの絶対王者が惚れ込んだ才能を、ワールドカップ開幕戦でしっかり見せつけた格好だ。
 
 エースのアレクサンドル・ココーリンが怪我でエントリー外となり、さらにジャゴエフが怪我に倒れたチームにあって、ゴロビンは攻撃の絶対的なキーマンとなるはずだ。大会前に「史上最弱の開催国」と揶揄されたロシアを躍進に導けるか、大いに注目したい。
 
取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
 
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