今月頭に指揮官をクビにしたリーズが招聘に動いた“狂人”とは?
現地6月12日、日本サッカー協会は、ロシア・ワールドカップのバックアッププレーヤーとして日本代表チームに帯同していた井手口陽介の離脱を発表した。
5月30日に発表されたロシアW杯に臨む23人からは漏れながらも、ともに練習に参加するなど、西野ジャパンを影ながらサポートしてきた井手口の離脱。その理由は、所属するクラブ、リーズの事情によるものだった。
今年1月にガンバ大阪から、チャンピオンシップ(英2部)のリーズ・ユナイテッドに加入した井手口。直後に就労ビザの関係でスペイン2部のクルトゥラル・レオネッサに期限付きで移籍するも、わずか5試合の出場にとどまって不完全燃焼に終わっていた。
新シーズンからリーズでのプレーが可能となる井手口からすれば、イングランドでしっかりと出場機会を勝ち取る意味でも、クラブの緊急的な招集には応じる必要性があった。
そうなると気になるのは、若き日本人MFを慌ててチームに呼び戻したリーズにどんな“事情”があったのかだが……。
14シーズンぶりのプレミアリーグ昇格を目標に掲げる古豪は今月、2月に着任したばかりだったポール・ヘッキンボトム監督を解任し、現在、新指揮官探しに奔走している。
5月30日に発表されたロシアW杯に臨む23人からは漏れながらも、ともに練習に参加するなど、西野ジャパンを影ながらサポートしてきた井手口の離脱。その理由は、所属するクラブ、リーズの事情によるものだった。
今年1月にガンバ大阪から、チャンピオンシップ(英2部)のリーズ・ユナイテッドに加入した井手口。直後に就労ビザの関係でスペイン2部のクルトゥラル・レオネッサに期限付きで移籍するも、わずか5試合の出場にとどまって不完全燃焼に終わっていた。
新シーズンからリーズでのプレーが可能となる井手口からすれば、イングランドでしっかりと出場機会を勝ち取る意味でも、クラブの緊急的な招集には応じる必要性があった。
そうなると気になるのは、若き日本人MFを慌ててチームに呼び戻したリーズにどんな“事情”があったのかだが……。
14シーズンぶりのプレミアリーグ昇格を目標に掲げる古豪は今月、2月に着任したばかりだったポール・ヘッキンボトム監督を解任し、現在、新指揮官探しに奔走している。
元アストン・ビラ指揮官のスティーブ・ブルースなど様々な監督の名前が候補者として、現地メディアを飛び交うなか、ここにきて決定的と報じられるようになっているのが、アルゼンチン人のマルセロ・ビエルサだ。
徹底した分析力と戦術眼、さらに豊富なサッカーの知識を持つことから“エル・ロコ(変人)”の愛称を持つビエルサは、アルゼンチン代表、チリ代表、スペインのアスレティック・ビルバオ、フランスのマルセイユなどの監督を歴任。自身の考えに沿わないことがあれば、首脳陣に愛想をつかし、突然チームを去ることも珍しくないため、一部では「扱いにくい監督」とも言われてはいるが、しかし、その実績は申し分ない。
そんなビエルサについて、「リーズ監督への就任が濃厚」と伝えたのは英紙『Telegraph』だ。現地6月12日に「独占! ビエルサが数時間以内にリーズと契約へ」と銘打った同紙は、さらに詳報を記している。
「指導者キャリアの大半を、恵まれた環境で過ごしてきたアルゼンチン人指揮官は当初、イングランド2部での仕事に難色を示していた。だが、リーズの熱心な働きかけと野心的な考えに説得されたようだ。契約書にサインをするのはもはや時間の問題。トッテナムのマウリシオ・ポチェティーノにも大きな影響を及ぼしたビエルサは、リーズに真新しいアイデンティティーをもたらすだろう。彼らはピッチ上で全く違うチームになるはずだ」
また同紙は、「ビエルサは自分のサッカーを一日も早く植え付けるため、リーズの選手たちのプレシーズンキャンプへの合流を早めるだろう」とも伝えており、今回の井手口の代表離脱の背景には、そうした経緯があると言えそうだ。
超攻撃的なサッカーを標榜するビエルサが監督に就任した場合、はたして井手口は出場機会を勝ち取ることができるのか。続報を待ちたい。