「2人目の日本代表選手とサインできて嬉しい」
6月12日、ドイツ・ブンデスリーガのハノーファーが、日本代表FWの原口元気をヘルタ・ベルリンから完全移籍で獲得したことを、公式サイトなどで正式に発表した。
契約期間は2021年6月30日まで。クラブは移籍金額を明かしていないが、『Kicker』などのドイツ・メディアは400万ユーロ(約5億円)と報じている。
背番号は、エースナンバーの10を与えられることも決定した。
契約期間は2021年6月30日まで。クラブは移籍金額を明かしていないが、『Kicker』などのドイツ・メディアは400万ユーロ(約5億円)と報じている。
背番号は、エースナンバーの10を与えられることも決定した。
原口のハノーファー入りについては、すでに以前から確定的と伝えられており、11日には日本代表の練習に参加している彼自身が「サインはしてないけど、合意はして……。ハノーファーに行くことになります」と明言しており、あとはクラブの正式発表を待つ段階となっていた。
ハノーファーはこれまで、酒井宏樹、清武弘嗣、山口蛍が在籍し、今オフもひと足先に浅野拓磨が加入を決めるなど、日本人選手とは縁の深いクラブとなっている。
クラブのマネジャーを務めるホルスト・ヘルトは、原口獲得について「2人目の日本代表選手とサインできて嬉しく思うし、ワールドカップの前に我々を選んでくれたことは特筆に値する。彼はデュッセルドルフの1部昇格において重要な役割を果たした大物である」と喜ぶとともに、27歳の新加入選手を称賛した。
一方、アンドレ・ブライテンライター監督も、「ワールドカップに出場する選手の決断に、とても満足している。ゲンキと日本代表のロシアでの幸運を祈っているし、彼らのプレーをテレビで見られることを嬉しく思う。彼のプレーは変化に富み、速く、攻撃的なドリブルを見せる選手であり、経験も豊富だ」と、新加入選手に期待を寄せている。
2017-18シーズン、昇格1年目で好内容のサッカーを見せ、余裕をもって目標だった1部残留を果たしたハノーファー(最終順位は13位)。来る新シーズン、さらに上を目指すチームの牽引役となることが、原口には求められる。
昨シーズン、オフ中にプレアミリーグ移籍を画策したことでベンチ要員に格下げとなり、冬に出番を求めて2部のデュッセルドルフにレンタル移籍し、見事に復活を遂げた原口だが、ここで得た勢いを、ワールドカップ、さらには新天地でも持続できるか。10番としての新たな挑戦が、今から楽しみである。