日本サッカー界の至宝は、バルセロナに帰還するのだろうか。６月４日に17歳の誕生日を迎えた、FC東京のFW久保建英。スペインの全国紙『Mundo Deportivo』が伝えたのが、１年後の古巣復帰の可能性だ。

　バルセロナに拠点を置く同紙が直撃したのは、久保がバルサの下部組織時代に指導を受け、現在はFCバルセロナスクール福岡でスタッフを務めるオスカル・エルナンデス氏。「彼の野望はバルサでプレーすること。ほかのクラブからも魅力的なオファーがあるが、それらの話は聞いていない」と明かしたのだ。

　久保の良き理解者である同氏の談話を伝えた同紙は、そのうえで久保がパリ・サンジェルマンやチェルシー、レアル・マドリーといったメガクラブからの誘いを断ったとも報じている。

　また、バルサは現在も久保の動向をつぶさに見守っているという。元バルサの選手で、現在は育成組織の責任者でもあるギジェルモ・アモール氏は、「スカウティング部門は彼の成長の様子をつねに近く見ている」と話し、「法的にも認められる年齢になった時に、十分なレベルがあれば戻れるだろう」と、先行きを展望した。

　今後はバルサでジェラール・ピケやイバン・ラキティッチなどのマネジメントを手がけているアルトゥーロ・カナレス氏に、代理業務を依頼する考えだという。

　はたしてどのような展開を見せるのか。天才アタッカーの周辺が騒がしくなってきた。