ガーナ戦を翌日に控えた29日、日本代表は日産スタジアムで最終調整を行なった。試合翌日の５月31日にはワールドカップメンバー23人が発表されるため、当落線上の選手にとってはラストチャンスの場となる。約７か月ぶりに代表復帰した香川真司にとっても重要なゲームになりそうだ。もっとも本人に気負いはないようだ。
 
「そこまでは考えていないというか、もちろん次の日にはすべてが決まるわけですが、ただ皆がそこに集中するというよりは、チームとして、また個人として良いパフォーマンスをすることに集中しています。テストマッチですが必ず勝って次につなげたい。いろんなものを試すなかで、チームとしてのストロングは必ず生まれてくるはずなので、そこを掴めたら良いと思います」
 
　西野体制の初陣となる一戦では新システムの３-４-２-１の採用が見込まれるが、布陣変更も前向きに捉えている。
 
「やり慣れていないわけではないですし、ドルムントでも３バックを含めてやっているので、そういう経験や知識、アイデアは浮かんできています。最初の試合なので、すべてが上手くいくとは思えませんが、辛抱強く形を見いだしていけば、必ずチャンスはあると思います」
 

　今年２月に右足首を負傷し、５月12日のリーグ最終節で約３か月ぶりの復帰を果たした。だからこそコンディション面に不安を残すが、その点を訊かれると「個人としては問題ないと思っています。いろんな見方があると思うので、そこは自由ですが、一番集中しなくていけないのは自分自身。自分自身がどう感じるか、そこが一番大事なので、そこを問いただしてやっていきたいです」と毅然と答えた。
 
「毎日集中したトレーニングがチームとしても個人としてもできた」と、５月21日から始まった日本代表キャンプを通じて状態は上がっている様子。ガーナ戦では復調をアピールできるか注目だ。
 
取材・文：本田健介（サッカーダイジェスト）

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