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【CL】マドリー、ベイルの超絶オーバーヘッド弾で欧州3連覇! リバプールはサラーの負傷退場とGKのミスに泣く

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年05月27日

サラーの負傷退場で試合の流れは大きく変わる

序盤は押し込まれたものの、チャンスを見逃さずに、全てを味方にして偉業を成し遂げたマドリー。アトレティコもヨーロッパリーグを制したことで、マドリードはサッカー界の“首都”となった。 (C) Getty Images

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歴史に残る鮮やかなオーバーヘッドで欧州制覇決定のゴールを決めたベイル。途中出場で、見事に期待に応えた。 (C) Getty Images

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 5月26日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝がウクライナ・キエフで行なわれ、レアル・マドリーが3-1でリバプールを下し、3年連続13回目の欧州制覇を果たした。
 
 2連覇中のマドリーが王者の貫禄を見せつけるのか、リバプールの勢いがそれに勝るのかが注目された一戦。決勝では、チャンピオンズ・カップ時代の1980-81シーズン以来となる対戦となった(当時はリバプールが1-0で勝利)。
 
 華やかなセレモニーの後、NSKオリンピスキに試合開始のホイッスルが鳴り響く。立ち上がりから攻勢に立ったリバプールで、いきなりサラーがスルーパスでマドリーDF陣を慌てさせると、3分にも彼は的確な横パスでヴァイナルダムのシュートを引き出す。
 
 さらにリバプールは5分にセットプレーからサラーが左足のシュートを放ち、7分には中盤からの縦パス1本でマネが抜け出しそうになったり、直後にはサラー、フィルミーノの繋ぎから、アレクサンダー=アーノルドがシュートチャンスを得る。
 
 高い位置からプレッシャーをかけてマドリーに攻撃のかたちを作らせず、ボールを奪うと素早く的確に縦にボールを繋ぐリバプールは、14分にも分厚い攻撃からサラー、マネが立て続けにフィニッシュまで持ち込むなど、完全に主導権を握った。
 
 23分には抜け出したロバートソンの左からのクロスを中央で受けたフィルミーノがシュート、DFにはね返されたボールをアレクサンダー=アーノルドが詰めるという決定機を作ったリバプール。確実にゴールに近づいていたが、26分に大きなアクシデントに見舞われる。
 
 S・ラモスともつれて倒れたエースのサラーが左肩を負傷。治療を受け、いったんはピッチに戻ったものの、すぐに再びピッチに倒れ込み、目に涙を浮かべながら無念の退場となり、代わりにはララーナが投入された。
 
 プレーはもちろん、存在そのものがマドリーに圧力を与えていたサラーがいなくなったことで、その後の試合展開は大きく変わった。
 
 それまで単発の攻撃に抑えられていたマドリーがポゼッションを高め、敵陣で長くプレーを続けていく。彼らも35分、カルバハルを負傷で失うも、攻勢に変わりはなく、43分にはイスコのクロスをC・ロナウドが頭で合わせ、GKカリウスが弾いたところをベンゼマが詰めてゴールネット揺らした。
 
 マドリー先制かと思われたが、これはオフサイドで認められず。その後もボールを保持し、ナチョ、ベンゼマがシュートまで持ち込んだ王者は、主導権を握り続けて前半を終えた。
 
 サラーが交代した後は、攻撃よりも互いの守備面での集中力の高さが印象的だった前半だったが、後半、試合の均衡を破るマドリーのシュートは、守護神カリウスの信じられないミスから生まれた。
 
 48分にイスコがクロスバーに当てる決定機を得ていたマドリーは、その3分後、クロースが縦パスを送るが、これはカリウスが難なくキャッチ。守護神はすぐに前の味方に繋ごうとボールを投げると、寄せていたベンゼマの伸ばした足にボールは当たり、無人のゴールに転がって行った。
 
 リバプールにとってはショッキングな失点。しかし、これが彼らの闘志に火をつけたか、反撃に転じ、55分、CKをロブレンが頭でゴール前に落としたところを、マネが素早く合わせてGKナバスの牙城を崩した。
 
 元気を取り戻したリバプールは高い位置からのプレッシングが復活。対するマドリーもポゼッションで譲らず、試合が活気づくなか、61分に敵陣深くで揺さぶりをかけながら、右からのクロスをイスコが合わせたが、これはカリウスが好反応で阻止する。
 
 61分、ジダン監督はベイルを投入してさらに攻撃の強化を図るが、これが3分後、最高のかたちで当たる。左サイドからのクロスに反応した彼は、鮮やかなオーバーヘッドで合わせ、ゴール左隅に突き刺したのだ。
 
 準々決勝ユベントス戦でC・ロナウドが披露した美弾に勝るとも劣らぬスーパーゴールで勝ち越したマドリーに対し、リバプールは再び同点にせんと攻撃のギアを上げ、マネが69、70分と好機を迎える。後者の場面では、左足のシュートが左ポストを叩いた。
 
 マドリーは懸命に攻めてくるリバプールの攻めをしのぎながら、逆に好機を作り出していく。82分にはベイルがダイレクトで強烈なシュートを放つが、これは決められず。しかし83分、左サイドから思い切って放ったミドルは、カリウスが抑え切れずに、後ろに逸らし、決定的な3点目に繋がった。
 
 前人未到の3連覇達成! サラーの負傷やカリウスの立て続けのミスなど、幸運にも恵まれたが、カルバハル負傷にも動じることなく、ノーミスで決戦をモノにした彼らは、やはり王者に相応しかった。
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