長友佑都がガラタサライで手にした「勝者のメンタリティ」日本代表にはどう生かされる?

カテゴリ:日本代表

五十嵐創(サッカーダイジェストWEB)

2018年05月26日

「強いチームは一人ひとりの自信もそうだし、パーソナリティが違う」

ガラタサライの優勝に大きく貢献した長友は、大きな自信を手にしたようだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 25日に日本代表合宿に合流した長友佑都が、「あの決断をして良かった」と自身のキャリアを振り返った。「あの決断」とは、今冬の移籍マーケット最終日に発表されたガラタサライ移籍のことだ。
 
 日本代表が誇る万能SBは今年1月31日、7年間を過ごしたイタリアのインテルを離れ、トルコのガラタサライにレンタル移籍。すると、新天地で瞬く間にレギュラーポジションを勝ち取り、15試合連続でスタメン出場を果たして、クラブの3年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。
 
「僕のキャリアの中で初めての優勝。最高の経験をさせてもらいました。大きな自信になりましたね」
 
 リーグタイトルの獲得は、自身にとっても初めての経験だ。感動の瞬間を笑顔で振り返った長友は、さらに「選手は信頼されてピッチの上に立って、そこで価値を示していくものだと改めて思いましたし、その信頼を監督、スタッフ、チームメイト、サポーターも含めてすべての人から感じました」とトルコでのキャリアへの充実感を述べた。また、優勝へのステップを駆け上がるなかで、勝者のメンテリティも感じたという。
 
「強いチームは一人ひとりの自信もそうだし、パーソナリティが違うなと思いました。ネガティブになりそうな時も、ミスが多い時とかも堂々としているし、ブレる選手があんまりいない。たとえ負けたとしても、常にみんな前を見ている。そういうところは、やっぱり勝つチームなんだなと。勝てるなという想いは感じながらプレーしていました」
 
 そして、そのメンタリティを、日本代表にも持ち込むつもりだ。
 
「良い時ばかりじゃないので、どんな時もどっしりとしているじゃないけど、上手くいかない時はボールを受けるのを怖がったり、不安や恐怖は出てきますけど、そんなの関係ないよというくらいのパーソナリティ持った選手がピッチのなかに11人いないと。そもそもワールドカップはもっとプレッシャーがかかりますからね」
 
 4月の電撃的な監督交代により、日本代表は一からの再構築を余儀なくされている。しかし、長友は現状を決して悲観してはいない。
 
「もちろん、雰囲気も変わっていくだろうし、それが本当に良い方向に進むように、僕自身もいろいろ経験してきた選手として、伝えていきたいなと思います」
 
 ワールドカップ初戦のコロンビア戦(6月19日)まで、すでに1か月を切った。この短期間でチームを作り上げなくてはならない西野ジャパンにとって、長友が手にした自信や勝者のメンタリティは、大きな手助けになりそうだ。

取材・文●五十嵐創(サッカーダイジェストweb)

【日本代表PHOTO】西野ジャパン、ついに全メンバーが合流!
【関連記事】
【日本代表】まさに対極のアプローチ!「ハリル流」と「西野流」はどこがどう違う!?
乾貴士は何故スタンドからの声援に反応したのか。リハビリ中に誰よりも明るく振る舞う理由
長友佑都が現地紙インタビューで熱い想いを激白!「100パーセントここに残りたい!」
「確率的には勝つのは難しい」現状をシビアに捉える長友佑都がロシアに懸ける「今まで以上の想い」
「この瞬間が大好き!」フローニンゲン堂安律がお気に入りの“今季全9ゴール”を大公開!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ