[Ｊ１リーグ15節]湘南１－０磐田／５月19日／BMWス
 
　Ｊ１リーグ15節の湘南対磐田が19日、Shona BAWスタジアム平塚で行なわれ、１－０で湘南が勝った。湘南は４試合ぶりの白星、磐田は前節の神戸戦に続く連敗だ。
 
　前半は磐田がやや優勢に試合を進めた。湘南のアグレッシブなプレスを上手くいなしたアウェーチームは、20分にセットプレーからクロスに合わせた川又堅碁が右足でシュート。さらに22分にはスローインを受けた山田大記がタメを作り、サポートした松浦拓弥がパスを受けてエリア内でチャンスを迎える。いずれも得点には結びつかなかったが、多くの時間でボールを保持してゴールを狙った。
 
　対する湘南は、高い位置からプレッシャーを仕掛けてカウンターを狙い、40分には齊藤未月が奪ったボールを野田隆之介がミドルに持ち込む。しかし、これはポストに嫌われ、こぼれ球に詰めた齊藤のヘッドも枠を外れた。
 
　後半は湘南が盛り返した。アグレッシブなプレスはそのままに、磐田の攻撃の起点になる田口泰士をケアしてボールを奪い、流れを呼び込んでいく。そうして迎えた71分、ついにホームチームが均衡を破る。
 
　左サイドで仕掛けた杉岡大暉が、相手を抜き切らないまま低いクロスを供給。このボールが相手ＤＦに当たってポストを直撃すると、そのこぼれ球に反応した野田が身体を投げ出しながら頭で押し込んだ。
 
　その後、湘南はやや息切れして押し込まれたが、３バックを中心に粘り強く撥ね返して無失点で終了。野田の２試合連続弾を守り切り、１－０で勝点３を手にした。

　殊勲の野田はヒーローインタビューで「試合前に監督から『泥臭くやれ』と言われていたので、あそこは足とかじゃなくて身体全体を投げ出すという感じで決まってよかった。
今日は湘南らしさが出た試合。チーム一丸となって共有できたのでこういう試合を続けたい」と勝利を噛みしめた。

　この勝利で勝点を18に伸ばした湘南は、暫定11位に浮上。敗れた磐田は勝点21で、順位は６位のままだ。