人目をはばからず涙した主将・酒井の決意。
チーム、そしてサポーターの誰もが悲しみに暮れるなか、キャプテンは確固たる決意を口にした。
現地時間12日にブンデスリーガ最終節が行なわれ、降格圏の17位に沈んでいたハンブルクは、ホームで9位のボルシアMGと対戦して2-1と勝利。しかし、同時キックオフの試合で、16位のヴォルフスブルクが降格決定済みの最下位ケルンに勝利したことで、ハンブルクはクラブ史上初の2部降格が決まった。
クラブ創設55年目にして初の降格を目前にした試合終了間際には、一部のサポーターがピッチ内に発煙筒を次々に投げ込んだことで、警官隊や騎馬隊がピッチに入る事態となり、試合は長時間にわたり中断を余儀なくされた。
しかし、試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、現実を受け入れたサポーターたちは、チームへ労いの拍手を送る。それを聞いた選手やスタッフたちの目からは、涙がこぼれていた。
現地時間12日にブンデスリーガ最終節が行なわれ、降格圏の17位に沈んでいたハンブルクは、ホームで9位のボルシアMGと対戦して2-1と勝利。しかし、同時キックオフの試合で、16位のヴォルフスブルクが降格決定済みの最下位ケルンに勝利したことで、ハンブルクはクラブ史上初の2部降格が決まった。
クラブ創設55年目にして初の降格を目前にした試合終了間際には、一部のサポーターがピッチ内に発煙筒を次々に投げ込んだことで、警官隊や騎馬隊がピッチに入る事態となり、試合は長時間にわたり中断を余儀なくされた。
しかし、試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、現実を受け入れたサポーターたちは、チームへ労いの拍手を送る。それを聞いた選手やスタッフたちの目からは、涙がこぼれていた。
試合後、地元紙『Hamburger morgenpost』は、「初めての降格…」と銘打ち、「戦い、そして勝利したが、全てが失われた。ヴォルフスブルクの勝利を知ってもなお、ハンブルクのサポーターは諦めていなかった。一部のファンは暴動を起こし、価値のない光景を見せたが、試合後の雰囲気は優れていた」と、“不沈”の地元クラブの2部降格をレポートした。
そして、悲しき降格を味わったチームにおいて、主将を務めた日本代表DFの酒井高徳は、試合後に人目をはばからずに涙を流しながら、同紙に対して次のような決意を口にした。
「俺は決めた。契約延長して、ハンブルクとともに2部へ行く」
2015年7月にシュツットガルトからハンブルクに加入して以来、主力SBとして活躍し、チームの主将を務めるまでになった酒井だが、現行の契約は今年6月までとなっており、その動向に注目が集まっていた。
そんな日本代表DFの力強い言葉を伝えた同紙は、「クラブも決断を下さなければならない時だ」とし、続投が濃厚とされるクリスティアン・ティッツ監督の去就も含めて、現地時間5月14日には何らかの発表がされるのではないかと報じている。
これまでも、幾度となくチームスピリットを体現してきた酒井の漢気溢れる決断に、ハンブルクは応じるのか。近々に発表される延長交渉の続報を待ちたい。