ユベントス、後半のゴールラッシュでミランを下してコッパ・イタリア4連覇達成!

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年05月10日

スコアほど内容に差はなかったが…

ブッフォンではなく、マルキージオが優勝トロフィーを最初に掲げ、ユベントスの歓喜の輪はオリンピコ全体に広がった。 (C) Getty Images

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内容では互いにチャンスを作ったものの、最後は大きく明暗を分けた。やはり明確な差はあったということか……。ミランは今シーズンの対ユベントスは3戦全敗。公式戦での連敗は5に伸びた。 (C) Getty Images

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 5月9日(現地時間)、コッパ・イタリア決勝が行なわれ、ユベントスが4-0でミランを下し、4シーズン連続13回目の優勝を飾った。
 
 ローマ・オリンピコでの決戦、ユベントスとミランの顔合わせは2シーズンぶり。後者は来シーズンの欧州カップ戦出場のためにも、ここでタイトルを手にしておきたいところだった。
 
 雨でピッチコンディションが悪いなかで始まった試合は、立ち上がりにユベントスが攻勢に立ち、好調D・コスタの縦パスでいきなりチャンスを創出する。
 
 しかし5分過ぎからはミランが反撃に転じ、7分にはクトローネがチャルハノールとのパス交換からペナルティーエリア内でファーストシュートを放って、最初の決定機を迎えた。
 
 その1分後、CKのサインプレーからD・コスタがダイレクトボレーでチームのファーストシュートを放ったユベントスは、以降、長くボールを保持し、幾度も敵陣深くに入っていく。15分にD・コスタの左サイドの突破から、マテュイディ、ディバラと繋いで際どいシュートを相手ゴールに飛ばした。
 
 ただ、ユベントスに決定的な場面は少なく、32分にディバラ、直後に右SBを務めたクアドラード、そして36分にCFのマンジュキッチがようやく初めてシュートを放つが、GKドンナルンマを慌てさせるほどのものではなかった。
 
 対するミランは、守備では組織が機能するも、攻撃では連動したプレーが少なく、チャンスの数ではユベントスを下回るが、29分にスソが虚を突いた遠めからのシュートを枠内に飛ばし、38分にもボナベントゥーラが惜しいミドルを放った。
 
 後半、最初に攻勢に立ったのはミラン。いきなり右からのクロスにボナベントゥーラが頭で合わせ、直後にもチャルハノールが左サイドからのシュートでGKブッフォンの牙城を脅かす。
 
 しかしユベントスも負けておらず、51分、55分にケディラが決定的なシュートをドンナルンマに浴びせる。これは19歳の守護神に阻まれたものの、後者のプレーで得たCKからCBのベナティアが頭でゴール右隅に流し込み、ついに均衡を破った。
 
 さらにユベントスは、59分にディバラがドリブルで数人をかわしてからの強烈なシュートを放ち、ここからのCKを経て、クアドラードの右からのパスを受けたD・コスタが左足で強烈なシュート。ドンナルンマはこれを押さえ切れず、再びミランゴールのネットが揺れた。
 
 一気に畳みかけるユベントス。勢いは止まらず、63分、CKからのマンジュキッチのヘディングシュートをドンナルンマがキャッチしそこなったところを、ベナティアが詰めた。
 
 セリエAでも7連覇をほぼ確実にしているユベントスにとって、3点のリードは絶対的安全圏に入ったも同然。ここからは無理をせず、堅固な守備ブロックを形成してミランの攻撃をはね返していく。
 
 それでも通算6回目の優勝を諦めないミランは、71分にはパスを繋いでから、交代出場のカリニッチがドリブルで左サイドを攻略してクロスを入れると、流れたボールがゴール前に戻ってきたマテュイディに当たって左ポストを叩いた。
 
 あわやオウンゴールという場面だったが、その4分後、ミランは自分たちがオウンゴールを献上してしまう。相手CKをニアで頭で触れて軌道を変え、自陣ゴールに流し込んでしまったのは、先ほどチャンスを作ったカリニッチだった……。
 
 77分、ロカテッリの鋭いミドルはブッフォンの好守に阻まれ、こぼれ球をポリーニが詰めるも再び40歳の守護神にブロックされたミラン。ケシエのシュートも枠を捉えられず、逆に前がかりになったところ、ディバラのロングシュートに脅かされる。結局、1点も返すことなく、試合終了の笛を聞くこととなった。
 
 昨シーズンの3連覇でコッパ・イタリアの歴史を変えたユベントスは、その記録を更新。通算13回目の優勝はもちろん最多であり、2位ローマに4つの差をつけた。
 
 スコアほど内容に差はなく、ミランにとっては不運な場面もあったが、一方でユベントスの試合運びは巧みであり、チャンスを逃さないあたりは、王者らしかったと言えよう。ノーミスだったブッフォンに対し、ドンナルンマが2失点の要因となったという守護神の明暗も、印象的であり、また象徴的でもあった。
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