【鹿島】3発完勝も1失点――“3-1”という結果を昌子源はどう受け止めたか

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年05月09日

この1失点は非常に苦しいですけど…

1失点を喫したとはいえ、昌子は最後まで質の高いディフェンスで勝利に貢献した。写真:徳原隆元

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[ACLラウンド16①]鹿島3-1上海上港/5月9日/カシマ
 
 対人の強さはもちろん、的確なカバーリングも効いていた。不動のディフェンスリーダーとして、昌子源はこの日も抜群の存在感を放っていた。
 
 ただ、3点のリードを奪った直後、中央から崩されてゴールを許してしまう。最後まで粘り強く足を出して必死に守っていた昌子は、両手をピッチに叩きつけて悔しがった。
 
 DFとして失点は間違いなく歓迎できない。それでも、鹿島の背番号3はこの1失点をそこまでネガティブには考えていない。
 
「試合の捉え方にもよるかなと。3-1で終わって、どうだったのか。その1点をもったいないと思うのか、むしろ3-1で良かった、3-2にならなくて良かったと思うのかで、メンタル的に全然違う。この1失点は非常に苦しいですけど、ラストプレー(相手の決定機)も含めて、3-2にならなくて良かったなというメンタルを持ってもいいんじゃないかなと思う」
 
 アウェーゴールの大きさは十分に承知している。事実、昌子は“非常に苦しい”と受け止めているが、アウェーで迎える第2戦に向けて、ポジティブな姿勢で挑むスタンスを重要視しているのだろう。
 
「有利なのは僕ら」としつつ、昌子は「それは忘れて、アウェーになるとまた立ち上がりから(相手は)すごく“来る”と思うので、覚悟を持って乗り込みたい」と表情を引き締めた。
 
 ちなみに、この試合は日本代表の手倉森誠コーチが視察に訪れていた。そのことを報道陣から問われた昌子は、「全然気にしていなかった」と自らのプレーに集中していたようだ。
 
「とにかく鹿島で、ラウンド16の壁を破らないといけないっていう、今の選手には使命がありますし」
 
 悲願のアジア制覇を目標に据えて、まずはベスト8進出。そこに向かって、昌子はまい進するつもりでいる。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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