中村敬斗や菅原由勢だけじゃない! ルーキー豊作の今季、横浜の山田康太も要注目だ!

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年04月29日

前日は少なからず緊張も「ピッチに立てば、大丈夫」

上々のJデビューを飾った山田(38番)。鹿島の鈴木(9番)とのマッチアップでも盤石のディフェンスを見せた。写真:田中研治

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[J1リーグ11節]横浜3-0鹿島/4月28日/日産ス
 
 たとえば、審判に物怖じせず自分の意思を伝える。それはまるで経験ある選手のような振る舞いに見えた。
 
 実際のプレーでも、その印象は変わらない。難敵・鹿島を相手にしても、浮足立たず、堂々たる戦いぶりで渡り合ってみせる。
 
 右SBで先発した山田康太は、本職はボランチとトップ下ながら、慣れないポジションで奮闘し、3-0の完勝に貢献した。マルチな能力をいかんなく発揮した男は、1999年生まれの18歳。この日が嬉しいJリーグデビュー戦だった。
 
 良い意味で、ルーキーらしからぬ活躍ぶりだった。さすがに試合前日は「考えてしまうというか、緊張ではないですけど、鹿島は調子が悪いとはいえ、凄い選手ばかりだし」と、少なからずナーバスになっていたようだ。だが「ピッチに立てば、大丈夫なほうなので。ある程度、できる自信もありました」と、メンタルの強さをのぞかせる。
 
 右SBとして対峙する鹿島の左サイドハーフ、鈴木優磨とは激しいマッチアップを繰り広げたが、相手に仕事をさせないことのほうが多かった。
 
「相手は身体が強くて、背負われたらちょっと嫌だなと途中から感じていて、スローインを(鈴木が)受ける時とかに、横から行って先に触るとか、相手も嫌がっていたかなと思います。俺のディフェンスでイライラしていた」
 
 それでも縦に抜かれるシーンもあったが、懸命な走りで追いつき、身体を投げ出してクロスを入れさせない。
 
「最後に身体を張るところは、最終ラインの自覚として、練習から染みついている。こういうクラブでディフェンスをやる以上は、そんな簡単にゴールを割らせてはいけない。守備の練習から、身体を張ることは意識してやっています。どこに当ててでもいいから止める。だからそれは当たり前にできていると思います」
 
 大先輩の中澤佑二も、山田の頑張りを評価する。
 
「右SBは本職ではないので、足りない部分はありますけど、それでも守備のことを第一に考えてプレーしてくれた。鈴木優磨がまったく下がらないので、康太も上がる機会が少なかったですけど、我慢して守りに徹してくれたから、うちがカウンターで崩れることはなかった。そこはしっかりやってくれたと思います」
 
 果敢なシュートブロックなど、ピンチを防ぐ場面は少なくなかった。山田も「ゼロで抑えられたのは、嬉しいですね」と笑顔を見せる。
 
 ポテンシャルに疑いはない。今後の飛躍を予感させるには十分なデビュー戦だった。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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