なでしこ・高倉監督が語った女子W杯へ向けての具体的な強化ポイントは?

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年04月22日

さらなる競争のなかで選手には「自分自身に矢印を向けろ」

優勝カップを手に撮影に応じた高倉監督。来年はいよいよW杯へ臨む。写真:サッカーダイジェスト

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 アジアカップ2連覇を達成した「なでしこジャパン」が4月22日に帰国し、到着した成田空港で会見を行なった。

 チームを率いた高倉麻子監督は、「選手一同、スタッフ一同、心をひとつに戦った結果だと思う。また選手が所属するリーグやチームの日頃の努力の賜物だと強く感じている」と喜びを語った。

 高倉監督は、今大会に臨むにあたって3つの目標を立てていたという。ワールドカップ出場、アジア連覇、そして「チームと選手が成長するということ」。指揮官は「最初の2つに関しては結果が出た通り。もうひとつの目標に関しても、粘り強く戦うことができるようになったし、ベテランと若手が一つになりそれをグラウンドで表現できるようになった。チームとして一歩進んだと感じている」と語り、大会を通じてチームの成長を実感したようだ。

 一方で、「内容的に押し込まれるシーン、日本らしいサッカーができなかった時間帯も長くあった。自分たちが主導権を握りながら試合を進めていくなかで、なでしこらしい戦いをしていきたい」と、課題についても言及した。

 チームは、海外クラブ所属の選手については、すでに開催地のヨルダンで現地解散。そのため、「実際に選手にこれからの話をしたのは、決勝の前の日だった」という。高倉監督は、そのミーティングの中で「とにかくチームはまだ成長の途中にいる、ということを言いましたし、ここから誰が主体性を持ってなでしこを勝たせる選手になっていくか、ということを選手には投げ掛けた」と語り、ワールドカップに向けて個々の意識向上を求めた。

 さらに、今秋開催されるU-20女子ワールドカップ後には、若手の引き上げも検討中で、選手たちには今後さらなる競争も待っている。そのなかで指揮官は「選手には自分自身に矢印を向けろと言った。いろんな競争の中で上手くいかない時に、その原因を外に向けると成長がないので、矢印を自分に向けて、サッカー選手としてサッカーと向き合ってほしい」と選手たちに語ったという。

「具体的に、グラウンドのところで言えば、世界のサッカーはものすごくレベルアップしているので、プレーの強度と判断を上げないと簡単に局面で潰されてしまう。単純にフィジカル的な要素もあると思うし、やはり状況判断のスピードを上げる必要もある」とし、今後強化すべきポイントについても述べている。

 来年、フランスで開催されるワールドカップでは、今大会以上にハイレベルな相手が待っている。世界の大舞台に向けて、なでしこジャパンに求められる水準がさらに上がっていくのは間違いない。
 
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