日本で唯一の週刊サッカー専門誌、『週刊サッカーダイジェスト』の編集部が、2014シーズンのＪ１を見通す。

　ワールドカップイヤーの2014年は、はたしてどんなシーズンになるのか――。

　週刊サッカーダイジェストの記者に聞いたのは、各担当クラブの展望。名古屋グランパスを占うのは、佐藤貴之記者だ。

Q1
オフの採点。補強を含めた開幕までの準備は、100点満点で何点？
A1
40点。

財政難から人件費削減の削減を余儀なくされ、主力を複数放出。１月に就任した西野監督は戦力の適性を見極め、３バックにチャレンジしたもののなかなか機能せず。その後４バックに路線変更して臨んだ岐阜との練習試合（２月22日）にも敗れるなど、迷走を続けている。

Q2
昨シーズンからの最も大きな変化は？
A2
田中隼、阿部、増川といったベテランDFが退団し、最終ラインが大幅に若返った。西野新監督はワイドな展開を好んだストイコビッチ前監督とは異なり、選手の距離感を縮めてボールを支配するスタイルを目指しているようだ。

Q3
今シーズンのチームの最大の売り（強み）は？
A3
ケネディ、玉田を筆頭に、層の厚いアタッカー陣。まだ噛み合わない場面が目立つが、連係さえ深まれば迫力のある攻撃が展開できるはず。

Q4
今シーズンのチームで最も懸念される弱みは？
A4
経験不足の若手がスタメンを張る最終ラインは不安要素が多い。特に、本職不在の右SBは安定感に欠ける。

Q5
戦術上のキーマンは？
A5
田中マルクス闘莉王｜DF
システムがどう変わろうと、守備の要はこの男だ。今季からキャプテンに就任し、気合いも十分。