「高卒でのプロを目指したい」という“主将”関川郁万の復帰は6月になりそうだ。
昨年は夏のインターハイで大活躍。守備だけでなく、攻撃面でもセットプレーからゴールを量産した。終わってみれば4得点を挙げ、攻守でチームの日本一に大きく貢献。続く、選手権でも最終ラインの大黒柱として君臨し、惜しくも決勝で前橋育英に敗れたものの、最終学年での飛躍を期待させる圧巻のパフォーマンスで、多くの人に自身の存在を知らしめたのは確かだ。
そして、迎えた新シーズン。さらなる飛躍が期待されていたのは間違いない。しかし、選手権以降は自チームの試合に出場せず、地道にリハビリに励む関川の姿があった。
実は昨秋に右ひざの半月板を損傷。騙し騙しやっていたのだが、選手権終了後の1月下旬に手術を行なったのだ。その影響で現在は別メニューが続き、この4月にランニングを再開したばかりだという。
復帰を目指しトレーニングを続けている本人に現在の心境を聞いた。
「選手権が終わって手術が決まった時から、半年はボールが蹴られないという想いが沸いてきた。その時から早くボールが蹴りたいと思っていて...」
グラウンドで思い切りサッカーに打ち込みたいと本心を明かした関川。そのような想いが出るのも当然だろう。今年は新チームの主将に就任。ピッチ内外でリーダーシップを発揮する立場となったが、「去年のキャプテン、(宮本)優太君からも頑張れと言われていたから、覚悟を持ってやるしかない。でも、今は出来ないことが多いし、リハビリなどもあって自分のことで精一杯」の状況が続いているからだ。
しかし、本人ははやる気持ちを抑えながら、復帰への道を歩んでいる。まずは出来ることからチャレンジすべく、チームの応援団長に就任。誰よりも声を出し、裏方に徹している。15日に行なわれたプレミアリーグEAST・2節の市立船橋戦(0-0)でもスタンドから仲間に声援を送り、チームのために戦う姿が見られた。
怪我をしたことでよりサッカーへの想いが強くなった関川は、復帰後どのようなプレーを見せるのか。「大学を経由すると声が掛かっていたチームから声が掛からないかもしれない。だから、高卒でのプロを目指したい」と来季のJ入りを目指す男は、個人としてもチームとしても結果を残さなければならない。
春休みにはJクラブの施設でリハビリに励み、プレー面以外で多くのものを吸収する機会を得た。そうした経験も生かし、高校ラストイヤーを戦う。6月の戦列復帰を目指す関川の一挙手一投足から、今後も目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWEB編集部)
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