【現地発】6チームに絞られたブンデスCL出場権争い――それぞれの現状と展望は!?

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2018年04月14日

重要な意味を持つ「レヴィア・ダービー」

上段左からシャルケ、ドルトムント、レバークーゼン、下段左からフランクフルト、ライプツィヒ、ホッフェンハイム。この6チームのなかでの直接対決は、最終節までに6試合ある。果たして最高峰の舞台へのチケットを手にする3チームは!? (C) Getty Images

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 チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権争いが熱い。
 
 ブンデスリーガでは4位までが来シーズンの出場権を手にするが、第29節終了時で、4位のレバークーゼンと7位のホッフェンハイムまでが勝点差5。よって現段階で2位につけるシャルケから、ドルトムント、レバークーゼン、フランクフルト、RBライプツィヒ、そしてホッフェンハイムまでの6クラブに可能性があると見ていいだろう。
 
 今回は、そんな彼らの現状をそれぞれチェックしてみようと思う。
 ハンブルクに敗れて連勝が6で途絶えたシャルケ、そしてヨーロッパリーグでレッドブル・ザルツブルクに敗れ、リーグではバイエルンに0-6という完敗を喫してしまったドルトムントにとっては、今節での「レヴィア・ダービー」での直接対決が非常に大きな意味を持つ。
 
 それぞれ、2位、3位と好位置につけてはいるが、安心できるだけの安定感があるわけではない。
 
 連勝中だったシャルケは、ナウドを中心とした守備こそ高い完成度を誇っているが、攻撃では他を圧倒するだけのものはないし、ドルトムントにしても、鋭い攻撃を仕掛けたかと思えば、危なっかしい守備にヒヤヒヤさせられることも少なくない。
 
 シャルケでは、長期負傷から復帰したスイス代表FWのブレール・エムボロの調子が上向いているのは好材料。しなやかな身のこなしを武器に、ペナルティーエリア内で違いを生み出すFWだ。
 
 一方、ドルトムントはやはり、マルコ・ロイスに頼らざるを得ない。復帰した前節シュツットガルト戦では得点こそなかったが、3-0での勝利に貢献している。
 
 前半戦のダービーでは、ドルトムントが4点リードしながら、シャルケが後半に怒涛の追い上げで引き分けに持ち込んだ。そんな「永遠に記憶に残る試合」の次の一戦、果たしてどんなドラマが待ち構えているのだろうか。
 
 両チームに次ぐ4位につけているのがレバークーゼン。ハイコ・ヘルリッヒ監督の柔軟な戦術対応と誠実な人柄の下、若い選手が伸び伸びとプレーできている。
 
 前節でライプツィヒに4-1で快勝。レオン・ベイリーという飛び道具に加え、ここ最近はユリアン・ブラントの調子がすこぶる良い。
 
 スピードやボールタッチの細やかさなど、優れた才能を高く評価されていたが、それが試合のなかでうまく活かされないことが多かったが、最近ではタイミング良くゴールへ向いてボールを貰える頻度が多くなり、それがゴールやアシストに繋がっている。
 
 また、19歳のカイ・ハベルツも、優れたプレーでチームに貢献。パス、ドリブル、シュートと全てのレベルが高く、ワンタッチで試合の流れを変えることができている。
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