今季、浦和からＣ大阪へと完全移籍した高木俊幸は、ここまでリーグ戦４試合・１得点（４節終了時点）。チームは白星を挙げられず苦しんでいるものの、この新戦力は負傷離脱中の清武弘嗣の穴を埋め、新天地で存在感を示している。
 
　ユン・ジョンファン監督のサッカーへのフィットも順調。「まずまず、かな。監督からの要求はシンプルなので、すごくやりやすいですよ」と手応えを掴んでいる様子だ。
 
　そんな高木に、指揮官について訊いてみた。
 
――ユン・ジョンファン監督の印象は？
「選手との距離感がすごく近い。サッカーだけでなく何気ない会話まで、密にコミュニケーションをとってくれます。あとは練習で僕らと混じってプレーすることがあるんですけど、技術が半端ない。正直、想像以上でした」
 
――現役でもやれそうですか？
「テクニックは現役選手と遜色ない。むしろキックは、このチームでもトップクラスの巧さじゃないかなと」
 
――良いお手本になりますね。
「キックは僕の長所だけど、さらに伸ばしたい部分でもあるので、いろいろとアドバイスをもらっています」
 
　パンチのあるミドルシュートやクロスなど多彩なキックが武器の高木にとっても、かつてプレーメーカーとして名を馳せたユン・ジョンファン監督の技術力は驚きだったようだ。

　名手ユン・ジョンファン監督の下、技に磨きをかける高木に注目したい。
 
取材・文●多田哲平（サッカーダイジェストWEB編集部）