「彼はカリスマ性に加え、非凡な才能を持ったファンタジスタだった」
やはりサッカー界の“神”は、唯一無二の存在なのかもしれない。
現地時間3月23日にイタリア紙『Corriere dello Sport』のインタビューに応じた元アルゼンチン代表FWのガブリエル・バティストゥータが、常々話題に上るリオネル・メッシとディエゴ・マラドーナの天才比較論に対して持論を展開した。
「バティ」の愛称で親しまれ、2度のコパ・アメリカ制覇を果たすなど、かつてアルゼンチン代表のエースストライカーとして君臨したバティストゥータは、過去にボカ・ジュニオルスと代表でマラドーナとプレーした経験を持っている。それだけに、その存在はいまだ特別なものと考えているようだ。
「彼こそが、最も偉大な選手だったと私は思う。ディエゴはサッカーだけでなく、様々な場所でアルゼンチンを代表している。それに、ワールドカップで優勝し、国民を歓喜させてくれたのも彼だ。カリスマ性に加え、非凡な才能を持ったファンタジスタだった」
現地時間3月23日にイタリア紙『Corriere dello Sport』のインタビューに応じた元アルゼンチン代表FWのガブリエル・バティストゥータが、常々話題に上るリオネル・メッシとディエゴ・マラドーナの天才比較論に対して持論を展開した。
「バティ」の愛称で親しまれ、2度のコパ・アメリカ制覇を果たすなど、かつてアルゼンチン代表のエースストライカーとして君臨したバティストゥータは、過去にボカ・ジュニオルスと代表でマラドーナとプレーした経験を持っている。それだけに、その存在はいまだ特別なものと考えているようだ。
「彼こそが、最も偉大な選手だったと私は思う。ディエゴはサッカーだけでなく、様々な場所でアルゼンチンを代表している。それに、ワールドカップで優勝し、国民を歓喜させてくれたのも彼だ。カリスマ性に加え、非凡な才能を持ったファンタジスタだった」
マラドーナを敬愛するバティストゥータは、5度のバロンドール受賞歴を誇る現代表の大黒柱メッシですらも、マラドーナを「超えることはできない」と語る。
「メッシは、技術的に同じレベル、もしくはその上を行くかもしれないが、ディエゴ・マラドーナを追い越したり、超えたりすることはできない」
現在のアルゼンチンにおいて、代表監督のホルヘ・サンパオリが「今のチームは私でなく、メッシのチームだ」とするほどの存在となっているメッシ。だがバティストゥータは、「ディエゴの生活スタイルは僕とほぼ真逆だし、行動については賛成できないことがたくさんあるけど」と前置きしたうえで、マラドーナがメッシを凌駕する理由を明らかにした。
「ディエゴのカリスマ性は、メッシのそれとは違う。ディエゴはスタジアム全体をコントロールすることができた。誰もが、彼に目を奪われていたものだ。私は彼と一緒にプレーしたことがあるから、チームにとって彼が技術的にもどれほど決定的だったかを証言できる。私はディエゴの傍にいた時、彼を包む特別な光が見えたんだ」
1986年メキシコ・ワールドカップでアルゼンチンに2度目の世界王者の称号をもたらし、神と崇められるようになったマラドーナ。バティストゥータがそうであるように、アルゼンチンではいまだ、マラドーナへの国民の信望は強い。
はたして、メッシがそのキャリアで唯一手に出来ていない代表での世界制覇を今夏のロシアW杯で成し遂げた時、マラドーナが唯一無二であるという論調は覆されるのか。注目したいところだ。